8月初め、家族間では「酔っ払い台風」と呼んでいます。千鳥足でどっちに行くか分からない台風6号は2度沖縄を襲いました。小学校から依頼を受けて稲作をしていますが、せっかく頑張って出穂(しゅっすい)まで来たのに、みんな倒れてしましました。(既報)
【倒れた稲を家族で起こしました。しかし、残念なことになかなか以前のようにまっすぐ立てませんでした。】
【田入れ防止に補助の木を入れましたが、思った通りにはなりません。】
どうしよう。一度水に浸かった穂は、土や砂をかむので収穫しても問題が生じると聞き及んでいました。しかし、刈り取った稲は「しめ縄」や「綱引き」に使われるほど強くて丈夫です。
その生命力に期待して、「そのまま」待つことにしました。
台風襲来から約1か月半。なんと枯れ始めていた台風被害の稲の横から「分蘖(ぶんげつ)」したかのように、新しい茎が出てきました。
【まるで刈り取った後、新たに生えてくる「ひこばえ」のように見えました。しかし、それとも違います。「ひこばえ」は一度全部カマで刈った後に生えてくる稲のことです。】
しかも、倒れた稲の周りだけなら「分げつ」かな?と思いますが、まったく元の稲とは関係ないところからも新しい茎が伸びていました。初めてのことなので何とも言えませんが・・・。
多分、台風で落ちた「籾だね」の赤ちゃんが成長して根を張ったのだろうと思いました。そういえば台風前に多くの稲には白い花が咲いていました。しかしまだ、まともに実を結んだとは言えない「未熟児」でした。
それでも「稲」は成長しました。人間社会にも通用する「生命の力」です。
【枯れかけた稲から落ちた未熟の「もみ種」や、枯れて沈んでいく「親稲」から「分げつ」して隣で元気に育とうとする青い稲たちを見ると励まされます。】
「世代交代」思わせるほど新しい稲がニョキニョキ伸びてきました。田んぼ全体が活気を取り戻しつつあります。(心なしか、茶色の田んぼが緑色に変わりつつあるように感じます)
今朝は根をしっかり張るよう、水位を下げました。浮草も少し減らして水(酸素)の通りを良くしました。
この8枚の棚田は、完全無農薬(無防除)、無化学肥料で育てています。水は地下水です。
イネの生命力は土や水の力に比例すると思っています。稲の生命力に期待して、今後も静かに見守っていきたいと思います。「がんばれ!イネの子どもたち!」
【帰ってきた「カエル」。台風の時はどこかに逃げていたカエル君。無防除の田んぼは棲みやすいのか、また戻ってきました。アゼを歩くたび、無数のカエルとバッタに巡り合います。】
2023年09月14日
台風に負けない、イネの生命力!
posted by 塾長 at 17:08| 教育・子育て
2023年09月07日
2023年09月04日
NTTがつながる!
1か月ぶりにNTT回線がつながりました。「ひかり回線」もつながったのでやっと通信関係が正常になりました。
これで固定電話やFAXをはじめ、インターネット、データの印刷などができます。
取り急ぎ、ブログを再開します。
【今月末の完了検査に向けて全員で施工に専念している現場です。2階の玄関部分です。】
【玄関側の屋根。入母屋で葺き降ろし。正面側が4.5寸、左右が5寸の振れ隅。鬼瓦は人間国宝の「渡部鬼師」さんの作、取り付けと屋根全般の施工は島袋瓦工場さんです。】
【真上から見た屋根。敷地形状に合わせて右側は「すがり」と呼ぶ段状になっています。】
ドローンによる撮影(試し)からスクリーンショットしました。(横田大工さんのご友人のご厚意です)
これで固定電話やFAXをはじめ、インターネット、データの印刷などができます。
取り急ぎ、ブログを再開します。
【今月末の完了検査に向けて全員で施工に専念している現場です。2階の玄関部分です。】
【玄関側の屋根。入母屋で葺き降ろし。正面側が4.5寸、左右が5寸の振れ隅。鬼瓦は人間国宝の「渡部鬼師」さんの作、取り付けと屋根全般の施工は島袋瓦工場さんです。】
【真上から見た屋根。敷地形状に合わせて右側は「すがり」と呼ぶ段状になっています。】
ドローンによる撮影(試し)からスクリーンショットしました。(横田大工さんのご友人のご厚意です)
posted by 塾長 at 15:24| 教育・子育て
2023年08月30日
沖縄建設新聞連載第3回目
台風6号の影響で電話線、ひかり回線等が全部断絶したまま直っていませんので、更新ができませんでした。
応急処置にて数時間のみ動かせるようになりましたが、仕事を優先しているので、ブログまで行きつかない状況でした。
今月初め出た連載記事もアップできませんでしたが、取り急ぎ、操作してみます。
現在は公私とも多忙で頭がおかしくなりそうですが、なんとか生きております。
心配ごとや不安なこともありますが、前を見て進んでまいります。では、また・・・
応急処置にて数時間のみ動かせるようになりましたが、仕事を優先しているので、ブログまで行きつかない状況でした。
今月初め出た連載記事もアップできませんでしたが、取り急ぎ、操作してみます。
現在は公私とも多忙で頭がおかしくなりそうですが、なんとか生きております。
心配ごとや不安なこともありますが、前を見て進んでまいります。では、また・・・
posted by 塾長 at 20:17| 教育・子育て
2023年08月05日
台風6号、速報!
8月1日、大型の台風6号が沖縄に接近しました。山の中腹にある我が家の状況をお伝えします。
本日は8月6日で、方向転換した台風6号が通過中です。
【これは木造ベランダからみた中学校方向を見た風景です。奥に見えるはずの小学校も高速道路も見えません。第1波とは反対方向の南側からの強風です。】
以下は、ヒカリ回線が切断しているので、娘のスマートホンのテザリング機能で配信します。
残量があまりないので、説明はなるべく省略します。
【浄化槽横のガジュマルの木が倒れました。】
【辛うじてセーフ。ミニキャブはサイドミラーが当たって壊れました。先ほどロードサービスが引き取りに来ました。】
【アカギも根っこから倒れました。】
【枝の切断中】
【幹は切れないので道路に出しました。】
【自然の防風林もこの通り。左カーブしている村道の右側上が「田んぼの授業」の「田んぼ」があります。見通しが良くなって、見えるようになりました。】
【せっかく花も咲いたのに、田んぼの稲は倒れてしまいました。深水・ウキクサのお陰で根こそぎにはなっていません。】
【敷地裏の農道の倒木類の片づけをしました。】
【敷地上部の水みちの枯葉やツルが雨水の流れを妨げていたので、カマやのこぎりで切り、熊手で掃いて水を通しました。地滑りを防ぐためです。】
【敷地前の村道の側溝が詰まっていました。タメマスの周りの側溝に詰まった枝葉などを取り除きました。流れが急なので一緒に流されないか心配でしたが、何とか貫通させました。】(マス1)
【大きなタメマス(の反対側の側溝も詰まっていました。)貫通!】(マス2)
【マス3。隣の農家前のタメマスも貫通させました。ご不在だったので我が家の家族で貫通させました。】
【自宅の棟のひとつ、学習棟。沖縄式木製落とし込みシャッターで台風から守られています。】
【裏の竹。ガジュマルの木は太くて強いですが、根っこから倒れました。竹は根っこからは倒れることはありませんでした。「柔構造」。】
【停電が何度かありました。最近の家は高断熱で高気密。このような家は台風などで停電すると空調が止まります。我が家は木製建具。雨戸とガラス戸には無双窓。中間に網戸があります。両方の建具を少し開ければ風が入ります。やっぱり「日本の文化」はいいなぁ、と「揺れる家」の中で考えました。】
以上、取り急ぎお伝えします。
本日は8月6日で、方向転換した台風6号が通過中です。
【これは木造ベランダからみた中学校方向を見た風景です。奥に見えるはずの小学校も高速道路も見えません。第1波とは反対方向の南側からの強風です。】
以下は、ヒカリ回線が切断しているので、娘のスマートホンのテザリング機能で配信します。
残量があまりないので、説明はなるべく省略します。
【浄化槽横のガジュマルの木が倒れました。】
【辛うじてセーフ。ミニキャブはサイドミラーが当たって壊れました。先ほどロードサービスが引き取りに来ました。】
【アカギも根っこから倒れました。】
【枝の切断中】
【幹は切れないので道路に出しました。】
【自然の防風林もこの通り。左カーブしている村道の右側上が「田んぼの授業」の「田んぼ」があります。見通しが良くなって、見えるようになりました。】
【せっかく花も咲いたのに、田んぼの稲は倒れてしまいました。深水・ウキクサのお陰で根こそぎにはなっていません。】
【敷地裏の農道の倒木類の片づけをしました。】
【敷地上部の水みちの枯葉やツルが雨水の流れを妨げていたので、カマやのこぎりで切り、熊手で掃いて水を通しました。地滑りを防ぐためです。】
【敷地前の村道の側溝が詰まっていました。タメマスの周りの側溝に詰まった枝葉などを取り除きました。流れが急なので一緒に流されないか心配でしたが、何とか貫通させました。】(マス1)
【大きなタメマス(の反対側の側溝も詰まっていました。)貫通!】(マス2)
【マス3。隣の農家前のタメマスも貫通させました。ご不在だったので我が家の家族で貫通させました。】
【自宅の棟のひとつ、学習棟。沖縄式木製落とし込みシャッターで台風から守られています。】
【裏の竹。ガジュマルの木は太くて強いですが、根っこから倒れました。竹は根っこからは倒れることはありませんでした。「柔構造」。】
【停電が何度かありました。最近の家は高断熱で高気密。このような家は台風などで停電すると空調が止まります。我が家は木製建具。雨戸とガラス戸には無双窓。中間に網戸があります。両方の建具を少し開ければ風が入ります。やっぱり「日本の文化」はいいなぁ、と「揺れる家」の中で考えました。】
以上、取り急ぎお伝えします。
posted by 塾長 at 10:43| 環境・生きもの
2023年07月31日
出穂(しゅっすい)、自由研究スタート、台風対策
小学校から依頼された「田んぼ授業」。出穂(しゅっすい)しました。
白い小さな花が咲いています。
25年前までは都会暮らしで稲に花が咲くことさえ知りませんでした。
今年の子どもたちの「自由研究」は4年生と1年生の共同研究。テーマ名はまだ未定のようですが、田んぼの中に発生した「藻(も)」の「アオミドロ」で紙を作り、「うちわ」などの紙製品を作ることです。
藻のなかには「もやもや」した「アオミドロ」と「アオウキクサ」が共存しています。しかし向かって右のタンクから出る地下水で潤った右の田んぼには「アオミドロ」、左側の田んぼには「アオウキクサ」が多く繁殖していました。
【右側の田んぼには「アオミドロ」が多く繁殖。】
【左の田んぼには「アオウキクサ」が多く繁殖。】
そこで水源である「タチガ−」での水温、タンクの水温、両方のタンクから出る水温、左右4枚ずつの田んぼの水温を測りました。
そこで分かったことは、右4枚の田んぼの水温は30℃以上、左4枚は30度以下ということでした。それは影や浮草の量の影響もあるかもしれませんが、一番は流れ込む水量の違いでした。右は1日換算で約4トン、左は5トンでした。
【繁殖した「アオミドロ」を採る子どもたち。】
【水温測定中】
【「アオミドロ」が多い右側田んぼの水温はすべて30度以下。】
【左側の田んぼは「アオウキクサ」が多く繁殖。】
つまり水の量で水温が変わり、水温に合った植物が繁殖するということが分かりました。藻や浮草は水田の水温を抑制する力があります。また枯れれば窒素として土を豊かにします。
しかしあまりにも増えすぎると水の循環が妨げられるだろうと思って子どもたちは時々熊手を使って畔にあげていました。「命」ある水草がかわいそうだし、もったいない、ということから何かに有効利用できないかなぁ、というのが「アオミドロ」の紙化への研究のきっかけです。
まだこれから果たして「紙」になるかどうかの研究と実験が続きます。真夏の沖縄の水田で二人が頑張っているので、サイドから応援したいと思ています。
さて台風6号が近づいてきました。昨日はせっかく成長しつつある稲が風で倒れないように・・と家族総出で防風ネットを張りました。
【右と左の田んぼの防風ネットを張った状態。】
【全景】
とても台風には勝てませんが、少しでも脅威から守ってみようと思いました。正面にはマンションがあります。左右には防風林とまではいきませんが、稲より高い草木があります。無防備の道路側を中心に、台風の風向きや周りの防風環境などを鑑み、張り方をいろいろ工夫してみました。
倒れた稲はこれまでで見てきています。稲は倒れたら大変。しかし台風には勝てない。
「頑張れよー!稲たち!!」
白い小さな花が咲いています。
25年前までは都会暮らしで稲に花が咲くことさえ知りませんでした。
今年の子どもたちの「自由研究」は4年生と1年生の共同研究。テーマ名はまだ未定のようですが、田んぼの中に発生した「藻(も)」の「アオミドロ」で紙を作り、「うちわ」などの紙製品を作ることです。
藻のなかには「もやもや」した「アオミドロ」と「アオウキクサ」が共存しています。しかし向かって右のタンクから出る地下水で潤った右の田んぼには「アオミドロ」、左側の田んぼには「アオウキクサ」が多く繁殖していました。
【右側の田んぼには「アオミドロ」が多く繁殖。】
【左の田んぼには「アオウキクサ」が多く繁殖。】
そこで水源である「タチガ−」での水温、タンクの水温、両方のタンクから出る水温、左右4枚ずつの田んぼの水温を測りました。
そこで分かったことは、右4枚の田んぼの水温は30℃以上、左4枚は30度以下ということでした。それは影や浮草の量の影響もあるかもしれませんが、一番は流れ込む水量の違いでした。右は1日換算で約4トン、左は5トンでした。
【繁殖した「アオミドロ」を採る子どもたち。】
【水温測定中】
【「アオミドロ」が多い右側田んぼの水温はすべて30度以下。】
【左側の田んぼは「アオウキクサ」が多く繁殖。】
つまり水の量で水温が変わり、水温に合った植物が繁殖するということが分かりました。藻や浮草は水田の水温を抑制する力があります。また枯れれば窒素として土を豊かにします。
しかしあまりにも増えすぎると水の循環が妨げられるだろうと思って子どもたちは時々熊手を使って畔にあげていました。「命」ある水草がかわいそうだし、もったいない、ということから何かに有効利用できないかなぁ、というのが「アオミドロ」の紙化への研究のきっかけです。
まだこれから果たして「紙」になるかどうかの研究と実験が続きます。真夏の沖縄の水田で二人が頑張っているので、サイドから応援したいと思ています。
さて台風6号が近づいてきました。昨日はせっかく成長しつつある稲が風で倒れないように・・と家族総出で防風ネットを張りました。
【右と左の田んぼの防風ネットを張った状態。】
【全景】
とても台風には勝てませんが、少しでも脅威から守ってみようと思いました。正面にはマンションがあります。左右には防風林とまではいきませんが、稲より高い草木があります。無防備の道路側を中心に、台風の風向きや周りの防風環境などを鑑み、張り方をいろいろ工夫してみました。
倒れた稲はこれまでで見てきています。稲は倒れたら大変。しかし台風には勝てない。
「頑張れよー!稲たち!!」
posted by 塾長 at 15:37| 教育・子育て
2023年07月21日
田んぼの生物調査
昨日、田んぼの授業の一環で「生物調査」がありました。
稲もお陰で約50aに育っていて、昆虫や両生類、鳥や植物も寄ってきています。心配なのは「水」。このところ雨がまとまって降らず、農業用の用水タンクから溢れていた地下水も溢れなくなりました。
徐々にタンク内の水位が減ってきています。
ただ昨日や今日は底田原(すくたばる)の300トンタンクはなんとか水位を保っています。
【畔づくりや代掻きに来た北中城小学校5年生約150人が7月20日朝から生物調査に来ました。校長先生から稲にとっての益虫や害虫、ただの虫の説明があったと思います。私はスタートの時少しだけ浮草や藻の働きをしゃべって、仕事に向かいました。】
【水不足の時期・・・田んぼでの足洗いは遠慮してもらいました。夏休みに入るのでイキモノ調査でなにか研究したらいいけどなぁ…と思いました。】
【こちらは我が家の敷地内で見つけた「ナナフシ」。足が1本ありませんでした。「元気でね!」と声をかけてベランダの桑の木(我が家の先住木)に返しました。生物調査。イキモノの命のことをどれくらい5年生は感じたのだろうか?無農薬・無化学肥料の田んぼのイキモノの数や種類も大切だが、もっと大事なこともある。】
【さて現場は内装工事にかかった。まずの難関は居間の天井張り。宙に浮く心柱と八角形の塔屋が居間の天井の一部に降りてくる。】
【床に地墨を打って塔屋の壁と天井見切りの原寸を出す。】
【壁〜天井の見切縁の仕口】
【天井に挙げてみる。】
【こちらは居間天井の格縁(ごうぶち)の仕口。銀杏面を施し、合い欠きで組むので大工さんも大変な作業。さらに天井高さが3200oもあるので作業も危険。】
【18日、19日で木製建具の採寸が行われた。まだ寸法を取れないところも多々あるが、もう作り始めないと後期に影響があるから宮崎から来てもらった。都城市にある「山和木工所」。以前お世話になっていた熊本県湯前町の竹下建具製作所さんが仕事をやめられたので紹介していただいていた。
沖縄に来てどこも行ってない様子だったので我が家を見てもらった。その途中、重要指定文化財の「中村家住宅」を見てもらった。そのあと急に無理を言ったが沖縄市の「比嘉宏仁邸」も見ていただいた。山下社長(向かって右)と職人の私と同姓の後藤さん。】
【中村家住宅を案内するとき何やら雰囲気が違っていた。この日はOTV(沖縄テレビ)のロケが入っていたのだ。それでも顔見知りの中村家住宅の社員さんが少しだけならいいよ、と言って入場許可をもらった。ありがたい・・・・帰り際カメラの先を見ると「具志堅用高」さんが見えた。軽く会釈をすると知り合いでもなのに会釈で返してくれた。気さくな人だと思った。建具屋さんは偶然の出来事に喜ぶやらびっくりするや・・・そして19日夜、飛行機で帰宮された。】
稲もお陰で約50aに育っていて、昆虫や両生類、鳥や植物も寄ってきています。心配なのは「水」。このところ雨がまとまって降らず、農業用の用水タンクから溢れていた地下水も溢れなくなりました。
徐々にタンク内の水位が減ってきています。
ただ昨日や今日は底田原(すくたばる)の300トンタンクはなんとか水位を保っています。
【畔づくりや代掻きに来た北中城小学校5年生約150人が7月20日朝から生物調査に来ました。校長先生から稲にとっての益虫や害虫、ただの虫の説明があったと思います。私はスタートの時少しだけ浮草や藻の働きをしゃべって、仕事に向かいました。】
【水不足の時期・・・田んぼでの足洗いは遠慮してもらいました。夏休みに入るのでイキモノ調査でなにか研究したらいいけどなぁ…と思いました。】
【こちらは我が家の敷地内で見つけた「ナナフシ」。足が1本ありませんでした。「元気でね!」と声をかけてベランダの桑の木(我が家の先住木)に返しました。生物調査。イキモノの命のことをどれくらい5年生は感じたのだろうか?無農薬・無化学肥料の田んぼのイキモノの数や種類も大切だが、もっと大事なこともある。】
【さて現場は内装工事にかかった。まずの難関は居間の天井張り。宙に浮く心柱と八角形の塔屋が居間の天井の一部に降りてくる。】
【床に地墨を打って塔屋の壁と天井見切りの原寸を出す。】
【壁〜天井の見切縁の仕口】
【天井に挙げてみる。】
【こちらは居間天井の格縁(ごうぶち)の仕口。銀杏面を施し、合い欠きで組むので大工さんも大変な作業。さらに天井高さが3200oもあるので作業も危険。】
【18日、19日で木製建具の採寸が行われた。まだ寸法を取れないところも多々あるが、もう作り始めないと後期に影響があるから宮崎から来てもらった。都城市にある「山和木工所」。以前お世話になっていた熊本県湯前町の竹下建具製作所さんが仕事をやめられたので紹介していただいていた。
沖縄に来てどこも行ってない様子だったので我が家を見てもらった。その途中、重要指定文化財の「中村家住宅」を見てもらった。そのあと急に無理を言ったが沖縄市の「比嘉宏仁邸」も見ていただいた。山下社長(向かって右)と職人の私と同姓の後藤さん。】
【中村家住宅を案内するとき何やら雰囲気が違っていた。この日はOTV(沖縄テレビ)のロケが入っていたのだ。それでも顔見知りの中村家住宅の社員さんが少しだけならいいよ、と言って入場許可をもらった。ありがたい・・・・帰り際カメラの先を見ると「具志堅用高」さんが見えた。軽く会釈をすると知り合いでもなのに会釈で返してくれた。気さくな人だと思った。建具屋さんは偶然の出来事に喜ぶやらびっくりするや・・・そして19日夜、飛行機で帰宮された。】
posted by 塾長 at 15:26| 教育・子育て
2023年07月09日
「歴史に学び・文化で築く」第2回「西洋との違いで見える日本の住まい」
令和5年7月5日付け、沖縄建設新聞の連載、「歴史に学び・文化で築く」の(第2回)「西洋との違いで見える日本の住まい」が掲載されましたのでアップいたします。
小学校依頼の田んぼの稲もだいぶ伸びました。梅雨明け以降、ほとんど雨が降っていないので、いつ地下水が止まるか心配です。これまでも何度か水が枯れたことがあるからです。
必要最低限の水しか現在流していません。水温を下げるために浮草も適度に調整しています。
【左1番田、以下2番田〜4番田まで。】
【右1番田〜4番田まで。】
今日も朝夕の田んぼの見回り、水の調整、雑草刈りをしてきます。
成長が楽しみです。田んぼに多くの生きものが寄ってきます。完全無農薬の田んぼ。我が家が「ぬちゆるやー(命がたくさん寄ってくる家)」なら学校田んぼは「ぬちゆるたー」です。
小学校依頼の田んぼの稲もだいぶ伸びました。梅雨明け以降、ほとんど雨が降っていないので、いつ地下水が止まるか心配です。これまでも何度か水が枯れたことがあるからです。
必要最低限の水しか現在流していません。水温を下げるために浮草も適度に調整しています。
【左1番田、以下2番田〜4番田まで。】
【右1番田〜4番田まで。】
今日も朝夕の田んぼの見回り、水の調整、雑草刈りをしてきます。
成長が楽しみです。田んぼに多くの生きものが寄ってきます。完全無農薬の田んぼ。我が家が「ぬちゆるやー(命がたくさん寄ってくる家)」なら学校田んぼは「ぬちゆるたー」です。
posted by 塾長 at 06:36| 建築
2023年06月29日
足場が解けて・・・
現在進行中の現場の足場が解けて、全貌が見えてきました。
いつも人間の目線でしか撮れないのでお向かいの町田様にお願して、高いところから写してみました。
【やはりだいぶ雰囲気が違います。人の目線では見えない八角形の塔屋がしっかり見えます。やがて高圧電線の黄色い被覆もとれるのでまたその時点でも撮りたいと思っています。】
【これはスロープ側から撮った写真です。これから手すりが付く予定です。】
【今日の写真です。玄関に手すりを付けました。これから琉球石灰岩で階段などの仕上げが入ります。】
【苦労したデザインでできた手すりです。手すり子には風の波、気圧などをあしらっています。】
【大工さんは内装工事中です。広い居間の天井は「格天井(ごうてんじょう)」です。格縁はヒノキの無節ですが4mより長いため継ぎ手が必要です。棟梁の親富祖さんは「イスカ継ぎ」を使って継いでいます。内装での技の競演も楽しみです。】
いつも人間の目線でしか撮れないのでお向かいの町田様にお願して、高いところから写してみました。
【やはりだいぶ雰囲気が違います。人の目線では見えない八角形の塔屋がしっかり見えます。やがて高圧電線の黄色い被覆もとれるのでまたその時点でも撮りたいと思っています。】
【これはスロープ側から撮った写真です。これから手すりが付く予定です。】
【今日の写真です。玄関に手すりを付けました。これから琉球石灰岩で階段などの仕上げが入ります。】
【苦労したデザインでできた手すりです。手すり子には風の波、気圧などをあしらっています。】
【大工さんは内装工事中です。広い居間の天井は「格天井(ごうてんじょう)」です。格縁はヒノキの無節ですが4mより長いため継ぎ手が必要です。棟梁の親富祖さんは「イスカ継ぎ」を使って継いでいます。内装での技の競演も楽しみです。】
posted by 塾長 at 15:21| 教育・子育て
2023年06月26日
梅酒漬け
今日、50歳で人生を見直すきっかけとなった熊本県人吉市矢岳町から梅が届きました。矢岳町には3年間住みました。棲んだ3年間でその後の人生観が一変しました。
矢岳町はその当時横断歩道がない、コンビニがない、消防車はあるけれど運転する人がいない・・という過疎地でした。150人ほどいた住民も現在は100人足らずと聞きました。
3年間での経験は大きく価値観を変え、建築観も変えました。自宅出産を始めたのもその時からです。救急車が来ても出産に間に合わないという理由からです。
そんなへき地から県知事選挙に立候補しました。数少ない応援者の一人が梅を送ってくれた「上原さん」です。
元郵便局に勤めていただけあって、ポスター張りの場所は住所だけで地図なしでも数百枚張ってくれました。
その上原さんは植木屋さんをしていますが、今年の梅酒、梅干づくりに必要な梅を何とか探して送ってくれました。今年の梅は不成でこの時期沖縄でも店頭にはほとんど並ばなく、あってももう黄色く熟しています。
梅干しには少し熟していてもOKですが、梅酒には不適です。
ダメもとで上原さんに電話すると元気な声が帰ってきました。そしてなんとその日のうちに朝から青を梅を求めて標高500mを超す矢岳町で梅を探してくれました。
そして電話がありました。「今ちぎっている」。・・・まさか・・・。行動派の上原さん。奥さんと二人で梅をちぎって送ってくれた。
【梅酒用の梅。矢岳の上原さんが近くの梅の木になっている実をちぎってその日のうちに送ってくれた。ありがたい。少々見かけは悪いが、無農薬(野生)。愛情という別の味が加わることになった。】
【こちらは「しだれ梅」の実。数珠(じゅず)つなぎになっているらしい。種が大きく果肉が少ないので梅酒や梅干しには適さないと言われたが、洗って口にしたら結構実はついていて甘く感じた。これはシロップ漬けにした。】
【こちらは量が少ないと思って道の駅・人吉にあった梅も梱包に入れてくれた。まだ青い種もある。これは当然・・・「梅酒」へ。】
【こちらは事前にインターネットで取った和歌山の南高梅。青梅の写真だったが着いたときはほとんど「黄色」だった。したがって、ほとんどは「梅干し」にする。】
【右から和歌山・南高梅(梅酒)、しだれ梅(矢岳・梅シロップ)、矢岳の梅(梅酒)、道の駅の梅(梅酒)。氷砂糖と焼酎を入れて梅酒をつくる。焼酎は人吉・球磨地方で作られる「球磨焼酎」。銘柄は「繊月」。「繊月」とは三か月より細い二日月くらいの月のこと。今日は上弦の月で半月。一度沖縄の泡盛で付けたことがあるが失敗だった。泡盛独自のにおいが残り合わなかった経験からあえて球磨焼酎を送っていただいた。合計11本。今日から2年物の梅焼酎を飲み始めたが、やはり市販の「梅焼酎」とは全く違う味と香りと飲み心地。梅干しも約8キロ分できる予定。楽しみが増えた。】
今日の田んぼ。
【小学校5年生の授業や家族で行った田植えだったが、時間がなく不揃い箇所がたくさんあった。そこで今日、予備で田んぼの隅に置いていた苗を隙間の多い田んぼに植え直した。
そして田んぼの水に微生物を増やすために無農薬で栽培されたお米を精米した時出る糠(ぬか)をまいた。今日の沖縄は32℃。梅雨明け宣言もされたので明日から暑くなる。それを見越して浮草を入れていた。直射日光をさえぎるので少しは水温が下がると思う。
今日も田んぼに指を入れるとぬるま湯の感じだった。しかし、少し下は冷たかった。日光と地下水、土の栄養と愛情で元気に育ってほしい、と願った】
矢岳町はその当時横断歩道がない、コンビニがない、消防車はあるけれど運転する人がいない・・という過疎地でした。150人ほどいた住民も現在は100人足らずと聞きました。
3年間での経験は大きく価値観を変え、建築観も変えました。自宅出産を始めたのもその時からです。救急車が来ても出産に間に合わないという理由からです。
そんなへき地から県知事選挙に立候補しました。数少ない応援者の一人が梅を送ってくれた「上原さん」です。
元郵便局に勤めていただけあって、ポスター張りの場所は住所だけで地図なしでも数百枚張ってくれました。
その上原さんは植木屋さんをしていますが、今年の梅酒、梅干づくりに必要な梅を何とか探して送ってくれました。今年の梅は不成でこの時期沖縄でも店頭にはほとんど並ばなく、あってももう黄色く熟しています。
梅干しには少し熟していてもOKですが、梅酒には不適です。
ダメもとで上原さんに電話すると元気な声が帰ってきました。そしてなんとその日のうちに朝から青を梅を求めて標高500mを超す矢岳町で梅を探してくれました。
そして電話がありました。「今ちぎっている」。・・・まさか・・・。行動派の上原さん。奥さんと二人で梅をちぎって送ってくれた。
【梅酒用の梅。矢岳の上原さんが近くの梅の木になっている実をちぎってその日のうちに送ってくれた。ありがたい。少々見かけは悪いが、無農薬(野生)。愛情という別の味が加わることになった。】
【こちらは「しだれ梅」の実。数珠(じゅず)つなぎになっているらしい。種が大きく果肉が少ないので梅酒や梅干しには適さないと言われたが、洗って口にしたら結構実はついていて甘く感じた。これはシロップ漬けにした。】
【こちらは量が少ないと思って道の駅・人吉にあった梅も梱包に入れてくれた。まだ青い種もある。これは当然・・・「梅酒」へ。】
【こちらは事前にインターネットで取った和歌山の南高梅。青梅の写真だったが着いたときはほとんど「黄色」だった。したがって、ほとんどは「梅干し」にする。】
【右から和歌山・南高梅(梅酒)、しだれ梅(矢岳・梅シロップ)、矢岳の梅(梅酒)、道の駅の梅(梅酒)。氷砂糖と焼酎を入れて梅酒をつくる。焼酎は人吉・球磨地方で作られる「球磨焼酎」。銘柄は「繊月」。「繊月」とは三か月より細い二日月くらいの月のこと。今日は上弦の月で半月。一度沖縄の泡盛で付けたことがあるが失敗だった。泡盛独自のにおいが残り合わなかった経験からあえて球磨焼酎を送っていただいた。合計11本。今日から2年物の梅焼酎を飲み始めたが、やはり市販の「梅焼酎」とは全く違う味と香りと飲み心地。梅干しも約8キロ分できる予定。楽しみが増えた。】
今日の田んぼ。
【小学校5年生の授業や家族で行った田植えだったが、時間がなく不揃い箇所がたくさんあった。そこで今日、予備で田んぼの隅に置いていた苗を隙間の多い田んぼに植え直した。
そして田んぼの水に微生物を増やすために無農薬で栽培されたお米を精米した時出る糠(ぬか)をまいた。今日の沖縄は32℃。梅雨明け宣言もされたので明日から暑くなる。それを見越して浮草を入れていた。直射日光をさえぎるので少しは水温が下がると思う。
今日も田んぼに指を入れるとぬるま湯の感じだった。しかし、少し下は冷たかった。日光と地下水、土の栄養と愛情で元気に育ってほしい、と願った】
posted by 塾長 at 00:35| 教育・子育て