2025年04月21日

一番近い「外国」。

19日の土曜日に久しぶりに「嘉手納基地」を見学しました。
フェンスの向こう側は「米国」。一番近い「外国」です。

今回は「合気道」仲間のMrジョー夫妻と子どもさんが案内してくれました。私は数年前、今は亡き「東大森裕子さん」を同じ合気道の「ケン先生」と一緒に案内して以来です。

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【なにせ東洋一の規模を誇る「米軍嘉手納基地(KADENA AIR BASE)」です。滑走路が約4000m。嘉手納町の約83%を占めます。いつも国道58号や国体道路などから見ていますが、この日はフェンスの中から「日本」を見ます。
米軍基地内なのでセキュリティが俄然厳しくて、入る前の登録で顔と指紋の認証が必要です。5年以内に認証を受けているとOK.一応私は過去認証はあったようですが、新たな「指紋」が取れず四苦八苦。
つまり10本の指のどれも「指紋」がなく(消えていて)、OKが出るまで40分もかかりました。なんで「指紋が消えたのか?いまだに分かりません。】

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【基地なので戦闘機なども展示してありました。ただ、セキュリティーが厳しいので軍事に関係のない店舗のみ掲載します。
ここは食事するところ。やはりアメリカ。ハンバーグ類が主。その点、日本の食文化はすごいなぁと改めて感じました。日本なら寿司やどんぶり、うどんにそば、焼肉からラーメンまでたくさんの種類があります。そして「箸の文化」。手で食べ物を握って口に頬張ることもありません。】

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【セルフサービスの食堂の2階はショッピング街。バーバー(床屋)さんもありました。基地内には小学校・中学校・高校もあります。消防署も警察もゴルフ場もあります。フェンスの外の日本は車がいっぱいでせせこましいですが、ここはゆったり。交差点では信号が赤でも対向車が居なければ「左折可」でした。だから沖縄には左折可の交差点が多いのだな、と思いました。】

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【アメリカらしいのはこの「カート専用」のエスカレーター。そういえば嘉手納に住んでいたころ、町内のおもちゃ屋さんに磁石で固定されて人と一緒に降りられるエスカレータがあったなぁ、と思い出しました。】

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【洗面書の洗面台の高さも高い。トイレは扉下やパーテーションの下が日本より高く開いていました。犯罪防止のせいかと思いますが、なかなか落ちついて用が足せないのではないかと思いますが、「慣れ」でしょうネ。ところ変われば・・。】

一方、フェンスの外は日本。我が家の研究隊は大忙し。毎日、稲の苗の成長を温湿度や天候との関係を記録しています。

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測定中.JPG


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【今のところ、地下水・馬のたい肥(D)の苗床が一番伸びが良いようです(27mm)。水道水のたい肥無しが一番成長が遅いようですが、田植えまで観察を続ける予定です。】

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看板のアマリリス.JPG


【家に咲き始めた「アマリリス」。やっと4枚咲きました。久しぶりに中学校の交差点に作っている「交通安全」の看板下の小庭の「アマリリス」も咲きました。ピンクと赤。どちらも生き生きしています。】

やっぱ、日本での暮らしがいいなぁ。

さてさていよいよ明日は「島根殿」を国の有形登録文化財への申請の説明会。県の文化財課や村の教育委員会、熱田自治会字誌編纂委員会、村の文化協会長への説明をパワーポイントを使って説明する予定。
関係書類、写真、図面は揃えたので、あとはいかに分かり易く説明できるかどうか!です。
 頑張ってみまーす!!
posted by 塾長 at 10:26| 教育・子育て

2025年04月18日

第34回(令和7年度)「きたなか林間学校」のご案内

来週半ばから新聞で公募する予定ですが、一足先にこのHPでご案内します。

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【案内リーフレットです。】

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【リーフレットより少し詳しい「趣旨」です。】

●第34回スケジュール表.jpg


【おおよそのスケジュールです。天候や稲の成長、家庭の事情などで活動参加日は前後するので、活動日が決まりましたらその都度、約1週間前までに連絡します。】

参加登録者には追って別紙の「注意事項等」をまとめた書面を送るようにしています。

今年から活動体系を変えました。お互い無理のないようにしました。無理したら続かないことは十分知っているからです。来たい時参加し、できないときは次の機会に参加するということにしました。

分からないところがあったら、メールでご相談ください。追って連絡いたします。

では、張り切っていきましょう!!
(「育苗箱」にまいた「稲もみ」は順調に育っています。小さな苗たちも会えるのを楽しみにしていると思います。どうぞお気軽にご参加ください。
posted by 塾長 at 10:00| 教育・子育て

2025年04月13日

「完全無農薬の田んぼづくり」

昨日、小学校3人組の自由研究を兼ねてイネの「播種」(種まき)をしました。
保育園から新1年生になった第10子・末っ子の心然(しんねん)と3年生になった第9子の「わかみこ」、第8子の「こだまこ」(6年生)の共同研究です。

今年は「きたなか林間学校」の授業(活動)も兼ねます。自然が相手なのではっきりした活動期日は確定できませんが、1週間くらい前に登録された児童・生徒・保護者に連絡し、これる方々だけ参加するという方法にしました。

本来、我が家の教育の一環ですので、家庭の延長線上の活動です。学ぶものはたくさんあると思われます。単に稲作をすることではありません。つまり目的は「環境教育を手段とした人格形成」です。

運び屋 (2).JPG


【まずは「種まき」の準備。「準備係」は1年生の心然の役割にしました。15m以上ある高低差を作業に必要な用具を運びます。これは「育苗箱」です。今年は16予定しました。】

運び屋 (1)中頭赤土(まーじ)20s.JPG


【育苗用の土を近くの土屋さんから購入。酸性の中頭(なかがみ)赤土(中頭マージ)も運びますが、さすがに20sもあるので「きょうだい」で運びました。】

馬ふんのたい肥混ぜ.JPG


【稲栽培は「田んぼの畔(あぜ)づくり」と「苗育て」でほぼ決定します。そこさえうまくいけば「稲は勝手に育ちます」。
去年は「育苗棚」を作って育てましたが、小屋の外からの光が漏れたことや水を与えても乾燥が進んだことなどからいい苗ができませんでした。今年は低い苗床で育てることに・・・。
そして水は「水道水」と「わき水」。それぞれ「ノーマル」(何も入れない土のみ)と「馬ふんのたい肥」を加えた土のA・B・C・Dの4種類で苗床をつくり、比較することにしました。
馬ふんのたい肥は家で飼っているヨナグニウマの「ゲン」の馬ふんをたい肥小屋で発酵させたものです。これに同じく家きんのニワトリのフンを発酵させた「鶏ふん」を混ぜた自然の肥料です。
5ミリメッシュの網で土と馬ふんのたい肥をこして混ぜます。】

播種.JPG


【いよいよ「種まき(播種・はしゅ)」です。もう「葉の芽」が出てきているので傷つけないよう、そっと十分水を浸みさせた土にまきました。】

かぶせ土.JPG


【種の上に土をパラパラとまきました。そしてまた水を与えました。】

幕張.JPG


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【かまぼこ型の枠の上に黒色のマルチを張りました。】

外 14.7℃67%.JPG


4月13日Ⅽ 16.6℃73%.JPG


【昨日は朝から始めた作業が午後5時までかかりました。昼抜きでみんな頑張りました。しかも気温は25℃。クタクタで全員バタンキューでした。
今日は逆に10度も低い15℃、気温と湿度を測ってみると、マルチの外では気温14.7℃、湿度67%。マルチの中では16.6℃、湿度73%でした。】

アマリリス開花.JPG


【今朝はラジオ体操のあと餌あげをし、そのあと1週間分の草刈りをしました。ウマやヤギ、ウサギにアヒル、ニワトリたちの草刈りです。
敷地の道路際に「アマリリス」が開花し始めていました。僕ら家族の活動を傍から見てくれていたようです。今年もまたきれいな姿を現してくれました。】

5月3日には田植えをしたいと思っています。林間学校の最初の活動日になりそうです。

何のために生きているか!いろいろ考えさせられる1年になりそうです。
posted by 塾長 at 21:14| 教育・子育て

2025年04月10日

「芽吹く」・春!

今年は農地の賃貸契約の更新年。2年間借りて、2年間小学校の「田んぼの授業」で活動させてもらいました。無事、土地の使用貸借契約と農地法3条申請の許可も下りたので、耕しにかかります。

「種もみ」はいつも熊本の阿蘇の農家(下田様)から無農薬のお米を購入しているので、今年も無理を言って「コシヒカリ」の種もみを少しだけ送っていただきました。

さっそく小学生3人組が自由研究を始めました。

浸種.JPG


わき水.JPG


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【いつもの通り、「塩水選」を行い、60℃のお湯で消毒、冷水に浸したのち「浸種」を始めました。今年はわき水(平成の名水百選(北中城村荻道・大城湧水群)のひとつ、「タチガ−」の水でも「浸種」しました。
リトマス試験では当然、湧水は「アルカリ性」、水道水は「弱アルカリ性」でした。
それがどこまで影響するのか、あるいは水温(積算温度)で変わるのか、研究結果が楽しみです。ちなみに上が「湧水地の水」、下が「水道水」。明らかに「わき水」の方が先に「芽」が出てきて成長が早いようです。】

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【第10子の心然が本日、北中城小学校に入学しました。小雨が降り始めていましたが、我が家最後の小学生の入学式。私たちもまだまだ「子育て」が続きます。家内も保護者(母親)としては、周りには若いお母さんが多いので気恥ずかしいでしょうが、これからもお互い頑張りましょう!】】

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【入学を応援するかのように、裏山のわき水を貯めた農業用水タンクの周りの「オクラレルカ」と「インパチェンス」の花が咲きました。「おめでとう!」と祝ってくれているようでした。】

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【こちらも外国人の方々が芽吹いた「外国人のための伝統建築教室」。
(「腰掛け蟻継ぎ」のあと金輪継ぎ」を作成。今回は3回目)始まる前にジョーさんの紹介には合気道二段の腕前通り合気道の試技がありました。これには「合気道」と「日本の伝統の柔構造」が共通する(自然や人と)戦わない、逃がす、避ける、よけるという考え方があるからです。
空手や柔道・剣道も日本の武道ですが相手を攻めます。「合気道」は護身術。戦わないどころか、護身した時でも相手を怪我をさせないようにします。素晴らしい日本の独自の武術です。
ジョーさんはアメリカ人。かえって日本人より日本人のことを理解しているかもしれません。】

心柱建て.JPG


【同様に建築に関しても「西洋かぶれ」がまだまだいます。デザインや動線(合理主義)ばかり追求して、メンテ、廃棄、文化などのことは気にしません。競技設計でもデザイン性が重視されているようです。しかし、本当は建築哲学や人生観などが大事だと思っています。
「宙に浮く心柱」を持つ住宅の設計をこれまで行ってきました。そこでそのミニチュア版を外人さんに組んでもらうことに・・・。】

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【2時間後に完成。解体・片付けも約30分で終了。部材たちは次の出番を待つことになります。】

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【土曜日のイベントにはアメリカ国籍がお2人、カナダ国籍がお1人が参加しました。(他にも日本人もハーフも・・)日本の精巧で奥の深い伝統木造建築の一端を体験され大変ご満悦の様子でした。】

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【今朝は警報級の大雨になるとの予報がありました。敷地内の雨水排水溝や道路側溝を掃除しました。その時、先日生まれたヒヨコと会いました。カラスやネコにもっていかれず無事のようです。今はオンドリ3羽も護衛しているようです。】

さてさてイネの種もみをはじめ、小学生も外国人もヒヨコも野草も「芽吹き」始めました。今日、今年の林間学校の計画もしました。

今年から1年計画でします。我が家で行うイネの栽培を土日・祝日の2時間だけ一緒に過ごそう!という方法です。だから育苗から代掻き、畔づくり、草刈り、田植え、稲刈り、ハゼ掛け、しめ縄づくりまで天候や育ち具合に合わせた活動を一緒にしようというわけです。

年間登録料を3000円頂き、その後は事前に登録者には作業内容をお知らせし、「来れる人は参加、無理な日は不参加」。10回来ようが、1回しかこれなくても年会費は同じ。

目的は「環境教育による人格形成」です。23日、24日に沖縄タイムス、琉球新報に内容をはじめ、問い合わせ先や申し込み先(今年は登録)の案内が出る予定です。先にHPで告知しました。
お問い合わせは
nuchiyuruya@gmail.com
です。以上、

「春です!」心身ともに「芽吹く」春です。自然界と同じように、人間も「芽吹く」時期です。新しい「芽」を自ら出しましょう!
posted by 塾長 at 22:47| 教育・子育て

2025年04月04日

されど桁1本!

先月末(3月30日)、国指定の重要文化財・中村家住宅の所有者、12代当主中村國広さんから相談の電話が入っていました。話によると「1本の梁が下がっている」とのこと。
家が同じ北中城村で近くなので、早速現場を見に行きました。

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【「中村家住宅」は半年前、「建築士会青年部大同窓会」を開催した場所です。右に見える主屋と左に見える畜舎をつなぐ桁の中央部が下がっていました。見た目で5センチは下がっていました。観光客が多く見学に来る江戸末期の旧武家屋敷を那覇から移築した豪農の住まい。】

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【シロアリ被害ではなさそう。一番手前の桁です。主屋の軒桁とつながっています。この下に雨端(あまはじ・下屋)の桁があります。】

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【畜舎の小屋裏には入れたので桁の木口が見れました。腐朽菌による腐食。昔なので谷は瓦で施工してあります。その谷瓦の樋からの漏水が桁に伝わって腐り始め、徐々に強度が落ち、さらに水は低きに流れて腐れを助長するという悪循環が長年繰り返されたのではないかと思います。木口はボロボロに腐っていました。】

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【対象が重要文化財なので応急措置とはいえども気を使います。一番良い方法は主屋と畜舎の両棟のつなぎの小屋(屋根)を取り外して新たな桁を入れることですが、相当な期間とお金がかかります。今は能登半島地震で多くの文化財に影響があっていて、工事に対する助成金も5年くらい待たないと無理だとか?
そこで応急処置して家と観光客の安全を守ることのようです。
朱色が元の桁、青色が応急処置の梁や持ち送り板です。あくまでも「案」です。】

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【なぜ「金輪継ぎ」で補強するか?の説明中です。新しい桁を入れるためには既存の屋根を撤去しなくてはなりません。それは今は無理なので桁を上げずにできることを考えました。2本継ぎにして横から滑り込ませる方法。ならば「追っ掛け大栓継ぎ」ではなく、「金輪継ぎ」かな?しかしシャチは上から打ち込むのでその分まで引き上げなければなりません。・・・無理?。そこでシャチを下から打ち込むことに・・。そうするとシャチが木材の乾燥で縮んで落ちることもあるかもしれないと思い、半分シャチに掛けて横からコミセンを打つことにしました。他にも2本のコミセンを打とうかという案です。
中村さんと妹さんに説明中。】

後は見積り。村内の文化財なので何とか小さい金額で大きな安全を確保できたらと思っています。

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ナナフシと心然.JPG


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【家の周りはすっかり春めいてきました。今日も最高気温は20℃を上回るようです。

●お地蔵さんの胸には天然のインパチェンスがまた花を咲かせました。
●入学式の時期にいつも咲いてくれるオクラレルカも咲き始めました。
●草刈りの際、大きなナナフシを見つけた第10子(3男)の心然。4月から1年生です。
●シラサギが水車小屋前の池に飛来。闘魚やメダカを狙っていたので追いました。】

ミニチュア断面.jpg


【明日(5日・土曜日)の10時から12時まで、「外国人のための伝統建築教室」の最終回を行います。これまで腰掛け蟻継ぎ、追っ掛け大栓継ぎを作りました。
今度はこれらを使った実際の木組みを「宙に浮く心柱」の小屋組みのミニチュア版で体験してもらう企画です。
これまで林間学校や北中城小学校の公開授業などで何度も組み立てては解体しています。
目的は「伝統技術」ではありません。伝統的な木組みの奥にある「相手の命を思いやる日本人の心」です。
残念ながら最近は、当の日本人より外国人の方が「日本人の心」を理解しようとする人が多いように思います。通訳を兼ねて「中村家住宅」当主の妹婿(カナダ出身)も参加予定です。(もちろん参加無料、来るものは拒まず・・です。】

さて我が家の下3人は共同で「自由研究」を始めました。

タイガー採取.JPG


【阿蘇の完全無農薬で育ったコシヒカリの種もみを今年も使います。塩水選や消毒を終えていよいよ浸種。種もみから芽や根が出るまでの間の成長、人間で言えば「三つ子の魂、百まで」というので、浸す水を水道水と名水百選のタチガ−のわき水で比較することになりました。タチガ−池から採水しました。】

水道水とわき水の比較.JPG


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【毎朝、気温・湿度・水温を測定します。成長に大きな影響を及ぼす水温。わき水の「置き水」と「水道水」では異なっています。】

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【リトマス試験。やはり琉球石灰岩を通って湧いてくる水はアルカリ度が高く「9」でした。水道水は浄水場で希釈されているので「弱アルカリ」。これがどのようにお米に影響するのか楽しみです。】

「中村家住宅の桁」・・・「たかが桁1本、されど桁1本」です。全身全霊を込めて対処したいと思います。
posted by 塾長 at 10:55| 教育・子育て

2025年03月26日

「鳥居・考」

現在、「島根殿(しまにどぅん)」の登録有形文化財への登録申請の手続きを進めています。
だんだん佳境に入ってきて、時代背景を探るため、本殿(御嶽)や拝殿以外の付属する工作物にも注目しています。

例えば「鳥居」。鳥居も様々な形式があります。「島根殿」の鳥居は「靖国鳥居」と考えています。

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【島根殿の鳥居。コンクリート製ですが柱は円柱、島木も円柱。貫だけ矩形。貫は柱から出さない。貫をクサビで止めない・・など、大きさは全然異なりますが、靖国神社の「大鳥居(第一鳥居)」と形式はほぼ同じです。(3月20日の春分の日の前日の朝、本当に本殿、拝殿、鳥居が「磁東」ではなく「真東」を向いているのか、影を調べました。合致しました。伊勢神宮の五十鈴川に架かる宇治橋の両端に立つ鳥居も東向きです。)】

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【以前上京した時撮った「第一鳥居の写真」です。(「大鳥居」は大正10年(1921年)立てられています)】

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【本殿近くの「第二の鳥居」です。こちらは明治20年(1887年)に完成。青銅製で継ぎ目がありません。一つ違うのは、貫が円形ということです。】

そこで沖縄で一番格の高い「波之上宮」の鳥居を観に行きました。

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【現在の波之上宮の鳥居です。島木の上に反りのある「笠木」が載っており、貫が柱を貫通して「楔が売ってある「明神鳥居」です。すぐ横に「官幣社」の文字が入った記念石碑がありました。裏を見ると再興記念の昭和10年に立てられたことが分かります。「官幣(かんぺい)小社」は、明治に入ってから近代の社格制度が始まり、波之上宮が昭和10年に「官幣小社」になったことが分かります。】

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【石碑の裏に説明がありました。権禰宜(ごんねぎ)さんの話だと、先の大戦で受けた弾痕があるとのことだったのでよく見るとありました。】

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【お宮にあったコンクリート製の鳥居の写真。明神鳥居の第一の鳥居が奥に見えます。最上部の島木が折れています。昭和28年ごろと説明にあります。(那覇市歴史博物館)】

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【那覇市歴史博物館収蔵の第二の鳥居の写真。これにも砲弾を受けた傷口から鉄筋が見えます。】

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【波之上宮の崎山権禰宜さんからいただいた貴重な写真の写し。コンクリートの前は木製鳥居だったと思われます。伊勢神宮でも式年遷宮で20年、その後五十鈴川に架かる宇治橋の鳥居で20年、その後三重県桑名市七里の渡し、亀山市関の追分の鳥居で20年、計60年は再利用、再々利用されます。従って、「官幣小社」に格上げされた記念(明治23年)で建てられたとしても、木の鳥居が60年生き延びたとすれば、明治の残りが22年、大正が15年、昭和を23年までは立っていける勘定になります。
(多分、それ以前の昭和10年の「官幣小社」に社格したあとに建て替え)

それ以前に腐朽して壊れコンクリートに変わったとしても、この木組みの鳥居は明治後期の写真ではないかと思われます。
写真の一部にひげを生やしたトレードマーク(商標登録)の「仁丹(じんたん)」の看板が小さく見えるからです。「仁丹」は明治26年創業なのでその後の年代と考えられます。
ただ大事なことは、貫が丸太であること。足場も木製、クレーン車もない時代、多分、伊勢神宮のように気を組んで造られたのでしょう。これは「靖国神社の第二の鳥居」と重なります。たまたまこちらも「波之上宮」の「第二の鳥居」です。(木造の場合は、すべてを丸太で組んだ場合は「白木鳥居」とも言われます。「黒木鳥居」はすべてを皮つき丸太で組んだ場合です)】

つまりこれが波之上宮の鳥居の原型で、かつ、「靖国神社」の第二の鳥居(明治20年完成で現存)と同じすべて丸太組。従って「島根殿」の鳥居の型式は「靖国鳥居」と結論付けました。

やはり皇紀2600年(昭和15年、1940年)に「熱田御嶽」を「熱田神社」として神社化し、大東亜大戦に出兵する地元の若人を送り出すには、「靖国神社」のカタチが一番ふさわしいと考えたのでしょう。

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【靖国神社第二の鳥居を再掲。波之上宮の第二鳥居(木造)と同じすべて丸形、貫・柱出しなしで共通。2019年7月撮影。(参考までに:私の体重は6年前は95キロ、今は82キロです。今、お腹はこんなに出ていません!)】

靖国神社は明治22年、「招魂社(しょうこんしゃ)」から「靖国神社」に改名されました。国を守る戦いで亡くなられた人たちをお祀りするところです。

琉球信仰(神道)の根源である「御嶽(うたき)」を神社化してでも、国威を掲揚しなければならなかった時代背景を、「島根殿」から見て取ることができます。

沖縄の歴史や世界や日本の動きを県内で唯一、戦禍を潜り抜けて今に遺る「島根殿」を是非「登録文化財」として後世に伝えたいと思いながら、残りの手続きに邁進しています。

(「鳥居」だけでもこんなに奥が深いので、残る「正殿」、「拝殿」、「灯籠」、「手水鉢」、「アガリユーヌウトゥー」などへの所見もあるので、「楽しいけれどタイヘーンです!。」)
posted by 塾長 at 11:21| 教育・子育て

2025年03月18日

北中城村教育委員会にも中間報告

昨日、自治会に引き続き村教育委員会に「島根殿(しまにどぅん)」(熱田神社)の登録有形文化財の登録申請の中間報告をしました。

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【村教育委員会に「中間報告書」を提出】

まだ途中ですが、建築概要部分を書きました。

建物概要 (1).jpg


建物概要 (2).jpg


【図面は位置図や配置図、平面くらいですが、復元図を起こしたので見えてきたものがあります。今後の積算根拠にもなるので、図面は今後にも生かしたいと思っています】

残りの資料作成を今日から始め、来月沖縄県との調整を経て、国に提出する予定です。

今年の田んぼ (1).JPG


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【さて、教育用の田んぼを今年も頑張ろうと思っています。(昨日、田んぼの地主さんと2年間の使用貸借契約を結びました。その足で村の農林水産課(農業委員会宛て)に関係書類を提出しました。)とても環境教育、人格教育にご理解をいただいています。)
今年は次女が県外に離れたため家庭内労働力が落ちます。従って8枚の棚田の内下段の6枚に減反したいと思っています。写真は耕作を待つ「田んぼ」たちです。(生きものたちも水が張られるのを待っています)】

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【保育園の卒園式を終えた第10子の心然は、家でパズルをしていました。最後のパズルを入れたところ。富山県から短期帰省をしている三女が面倒を見ています。】
posted by 塾長 at 10:49| 教育・子育て

2025年03月16日

「島根殿」(熱田神社)有形文化財中間報告と心然の卒園

3月14日午後1時から委嘱を受けていた「通称・島根殿(熱田御嶽)」(熱田神社)の登録有形文化財への登録手続きの中間報告を熱田自治会長に行いました。

内容は実測調査による復元図(A4版14枚)と特徴や評価の文言(A4)2枚、クレジット案(写真)です。

委嘱を受けて、約半年かかりました。

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【徳村公民館長(自治会長)に手渡す。】

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10、拝殿桁行方向矩計図.jpg


【建物の特徴・評価(文章)などはここでは省きますが、RC造の御嶽(本殿)、灯籠、鳥居、手水鉢、アガリユーヌウトゥーシや木造の平屋の拝殿の6点はどれも規模は小さいですが格式と美しさを追求した後が多々、うかがえます。(復元図の一部です)
この「島根殿(しまにどぅん)」から地域の文化や沖縄の歴史、当時の時代背景などが読み取られます。また、沖縄の、特に「大宜見大工(おおぎみぜーく)」の施工精度、建築に対する心意気などが伝わってきます。今日はハワイから約40名、自分のルーツを探しに来訪されています。毎年、多くの方々が「熱田」を訪ねられていますが、その中心をなすのが「島根殿」です。】

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【まだ申請書類には続きがあるので、今回は中間報告です。村教委や県の文化課などの意見も必要だし調整もいります。5月末までには終わりそうにないので、来年度も継続する必要が出てきました。
この日に次年度の委嘱状を受け取りました。がんばるぞーッ!】

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【一方こちらは保育園の卒園式に、担任の先生にお礼の気持ちを表そうと夜、小2の「わかみこ」と折り紙を折っている「心然」です。】

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化粧箱.JPG


【派手な卒園・卒業式が増えています。私たちは質素に手作りでそっと送ることにしました。
先生が「かば」は好きということだったので、「かば」を折ることにしました。(実は私も「かば」が大好きです。)
「こどもカバ」も一緒に入れて、箱裏には「カバを折っている風景」「生まれたばかりのチャボのヒヨコ」、「毎朝がんばっている道路掃除風景」、「草刈りの時出会って顔に移ってきたナナフシ」を張り付けました。最近は保育園も幼稚園も学校も「家庭訪問」をしなくなりました。家庭生活や家庭環境を知らずに保育や教育をするのは片手落ちだと思います。
「家庭訪問」復活を念じて、あえて貼りました。
また「折り紙」を入れた空き箱には、やっと「ひらがな」を覚えかけた心然ががんばってメッセージを書きました。気持ちが通じるとありがたいです。】

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【15日朝、いよいよ卒園式に出発です。朝から雨でした。帰ってきた二人から聞いた話だと、担任の先生にとっては熱い「涙雨」だったようです。
私もやっと「保育園」と別れます。迎えもなくなります。4月から10人のうち、下3人が1年生、3年生、6年生になります。二女の亜和も福井に出発していていません。昨日から富山から三女が帰省して変革期の後藤家を応援してくれていますが、4月から新体制です。(心然は夢を聞かれて「警察官になる」と答えたそうです。)】

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【土日は近くの掃除。子どもたちは湧水源の「タチガー」の下の池の「砂さらい」、私たちは農道側溝の「どぶさらい」。】

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【雨の後みたら、「沢サビ」がだいぶ根付いていました。】

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【農業用水路まわりの「カンナ」に「花」が咲き始めていました。毎年、入学のころには紫色の「オクラレルカ」が咲きます。楽しみです。】

最近は身勝手で自己中心的な日本人増えて、事故や事件が増えたように感じます。しかし私はコツコツ地方で頑張れば、日本人の謙虚さや道徳心は持ち続けられると信じています。

基本は「家庭」にあると思っています。ではでは・・・。
posted by 塾長 at 18:01| 教育・子育て

2025年03月11日

人生で最も大事なこと・・・

先の土曜日曜日に、一念奮起して裏山の農道の草刈りをしました。

我が家から少し離れていますが、真裏のタチガ−や借りている牧場を周回する道路です。峠より下っていくところですが、どなたの所有する土地かは不明でありますが、道路上に例の外来種・ツユヒヨドリをはじめ、ギンネムなどの草木が茂ってきていました。
そのため車が離合できないことや見通しが悪くなってきていました。そして、側溝の状況はが全く分からないため、大雨の時が心配でした。

2日間、朝から家族でがんばって除草や片づけをしました。

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【着手前です】

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【終了後の状況です。】

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【保育園児の「心然」も2年生の「わかみこ」も頑張りました。】

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【家の周りの側溝にも枯れ葉がたくさん落ちていたので、掃除しました。枯れ葉も大事な生きものの栄養になるので、「そこそこ」掃除しました。ここは地下水を分岐して家に引いていることから、導入口の網に詰まると水がこないから、それなりに掃除が必要なところです。】

無報酬で作業も過酷ではありましたが、戦後の日本人は打算的になって、本当に大切なものに気づかないで暮らしているような気がします。
役場に頼めばいいのに‥という考えもありますが、できることは自分でしよう!という心構えを若いうちに身に着けてもらいたいという願いもありいます。

モクズガニの子.JPG


【報酬などなくてもお金では買えない体験もあります。これは側溝にいた「モクズガニ」の子どもです。この側溝が棲みやすかったのでしょう。元気にまた海に降りて帰ってきて欲しいと願いました。】

ヒガシニホントカゲ (1).JPG


【これは多分「ヒガシ二ホントカゲ」。最初「カナヘビ」と思いましたが、尻尾が短くて色も違います。こんな珍しい生きものと出会えるから、作業も苦になりません。この子も天敵に襲われることなく育ってほしいと願いました。】

さて週に一回は馬やヤギ、ウサギやニワトリ、アヒルなどの草食動物への草を刈らなければなりません。なるべく天然の草を採ろうと思いますが、最近は開発が広がっており、また、冬場だったので思ったように草は集まりません。
なんとかアチコチから集めて帰る途中、家の近くで農業をしている崎原盛一さんが管理している畑があります。以前、農薬を減らすために、ミニトマトに袋を掛けて育成すると仰っていました。

無農薬トマト崎原盛一さん親子 (11).JPG


無農薬トマト崎原盛一さん親子 (22).JPG


【保育園生の心然に「袋を外してごらん、そして採ってもいいよ!」言われたので心然が恐る恐る袋をはずしてトマトをちぎりました。】

無農薬トマト崎原盛一さん親子 (32).JPG


無農薬トマト崎原盛一さん親子 (36).JPG


【赤色と黄色のトマトです。トマト独特の甘くて酸っぱい味がしました。農薬は育ち始めてから使ってないと言われたのでそのまま食べました。これが本物の味、天然の味。
今時は植物工場で人工的な環境で育てられる野菜が増えましたが、味も元気も雲泥の差です。植物(野菜)も健康ですが、いただいた人間の心も体も健康。】

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【その日は我が家の近くの畑で今、インゲンを栽培している崎原盛一さんとも会いました。「周りはビニールハウスが増えたが、自分は露地栽培にこだわる!」とのこと。その分、手間がかかるが、農業の基本を忘れない方です。】

ニワトリ親子.JPG


【チャボが産んだヒナを、別のニワトリが育てています。早いものでもう尾っぽが伸びてきました。親のふり見て子は育つ。】

有機農業に取り組む崎原さん親子からいろいろ学びました。建築の世界も、また、家庭内の子育てにも通じるものがあります。
日本人は無理して自然を支配しようとしませんでした。「なるがまま」・・自然。長い歴史を持つ日本という国だからこそ育っている道徳があります。
わがままで身勝手な人間。自己中心主義が増えました。また自然の命を人間が支配する人間中心主義。

人生そんなに長くはありません。時には「日本人の心」を振り返ることも大事だと思います。
いい週末でした。
posted by 塾長 at 12:34| 教育・子育て

2025年03月03日

「冬来りなば 春遠からじ」

「島根殿」(しまにどぅん)の登録有形文化財化に向けて、実測による復元図もそろそろ最終段階。「熱田神宮」との別名を持ちます。戦前の建築で、沖縄神道と日本の国家神道の合体というか、「御嶽」の「神社化」を今に遺している貴重な建築・工作群です。

「御嶽」(本殿)と拝殿以外の工作物も一緒に申請しようと考えています。

3月1日鳥居と手水鉢.jpg


【鳥居と手水鉢(ちょうずばち)です。鳥居は皇民化の時期なのでしょうか神明鳥居のなかの「靖国鳥居」の形状でした。すべてRC造です。】

灯篭立面.jpg


【灯篭です。「火袋」部分の柱は「琉球石灰岩の水磨き」と思われます。】

アガリユーヌウトゥーシ(遙拝所).jpg


【沖縄神道らしい工作物の「アガリユーヌウトゥーシ」。いわゆる神様がいるとされる東の海のかなた方向を見通す「遙拝所」です。】

作図も新築とは異なり大変です。つまり、先人たちは何を考えていたのだろう?という推測しながらの作業だからです。だけどその分、時代背景を考えながらいろいろ思うことは楽しくもあります。

一方、「外国人のための伝統建築授業」も2回目になりました。
Mrジョーも真面目に取り組んでします。今回は追っ掛け大栓継ぎに挑戦。土曜日に片方ができ、日曜日にまた片方を作りました。

修正中.JPG


仮納め.JPG


完成.JPG


【なんとか合体しました。横から「コミセン」を打つ予定でしたが在庫がなかったので「追っ掛け大栓継ぎ」にはならず「追っ掛け継ぎ」で終えました。
寸法通りに加工し、合わせたら「おしまい」ではありません。鉄やコンクリートのような無機質ではない「木」が相手です。木の気持ちや日本の文化、有機物として動く木の生態に心をめぐらすことの重要さを分かって欲しいと思っています。
次回は「宙に浮く心柱」のミニチュア木組みを実際建ててもらいたいと思っています。RC造ではとても考えの付かない「浮かせてバランスをとる」構法です。】

リヤカー.JPG


草刈り手伝い.JPG


地下水.JPG


【お父さんの作業中、息子さんのカイラ君は私家族と同じ日常の作業に付き合ってもらいました。リヤカーでの運搬、動物たちへの草刈り、少し離れたところにある湧水槽での生の地下水に触れたりしました。
帰り際には余ほど刺激的で楽しかったのか、「号泣」していたそうです。また来てね・・】

ハチジョウツグミ (2).JPG


ハチジョウツグミ (1).JPG


【仕事として位置づけしていない復元図起こし。家族での草刈りやエサあげ、水の調整などの合間に、身近な自然で心潤うことも多々あります。これは田んぼにいた「ハチジョウツグミ」の群れを撮った写真です。他の鳥たちも「春」を届けに来ています。】

入口花と地蔵さん.JPG


【家の入口の水車小屋のある池の周りには野生のインパチェンスの赤い花がたくさん咲いています。】

アメンボ.JPG


【池の水面には「アメンボ」】

メダカ.JPG


アヤヨシノボリ (1).JPG


【池の中には「メダカ」(中頭(なかがみ)メダカ)やテナガエビ、モクズガニも棲んでいます。石の間に「アヤヨシノボリ」もいました。ヨシノボリは現在、宮大工見習いの亜和(あや)が小学校時代にその生態を調査して自由研究としました。東シナ海までの8kmを往復して、またこの湧水地・タチガ−まで登ってくる「旅」です。
足の裏に吸盤があるので、直角の堰も登り上がることができることなどをまとめた思い出があります。】

親子.JPG


【先日ふ化したヒヨコを「育ての親」が「生き方」を指導していました。落ちていた犬のエサが濡れてふわわふわしていました。それを育ての親がくちばしでほぐし、「コッ、コッ」と声をかけ、ヒヨコに教えます。決して自分では食べません。ヒヨコが食べるのを見ていました。えらいなぁ、育ての親は・・】

カエルの冬眠 (1).JPG


カエルの冬眠 (2).JPG


【春はもうそこまで。今日は26℃もあります。だから沖縄のカエルは冬眠しません。以前、「クワズイモ」の大きな葉っぱになる前のくるまっている葉の中にいたのを見たことがあります。
今度はなんと「お地蔵さん」の「双子」の奥にいました。
敷地の入り口に鎮座する「祠(ほこら)地蔵さん」は「双子」を抱いています。かつて私たち夫婦に「双子」ができましたが、不運にも亡くなってしまいました(死産)。その子たちを想って「お地蔵さん」に「双子」を抱いてもらっています。毎日、その後できた子どもたちは朝夕、手を合わせています。

双子のお地蔵さんをそっと手に取ると、その裏に「カエル」がいました。「擬態(ぎたい)」しているので分かりにくいですが、琉球石灰岩に近い色を出してじっと春の来るのを待っていました。
(しっかり見ないと分かりませんが、2匹仲良く「冬眠」していました。(土の中の冬眠ではなく、小さな石の裏で眠っていました)】

「冬来たりなば 春遠からじ」。「春」は、もうすぐ訪れそうです。
posted by 塾長 at 14:43| 教育・子育て