今回の現場でのひとつの苦心は宙に浮く心柱。これまでも八角や六角の中心に宙に浮く心柱を吊ってきました。家の重力の中心に吊って制振機能を高めることや、住まいは日本の文化の源なので、木から発する日本文化を遺すためです。
しかし今回は簡単ではありません。なぜなら塔屋部分が1.5間×1.5間(4.5畳)から2間×2間(8畳)に広がり、心柱も8寸から1尺6寸(正確には400oに近い)に変え太くて長くなりました。ヒノキにしたので重くもなりました。
現在、塔屋部分の柱8本が立っていません。今日あたりから徐々に立て、中間の8方への放射梁を入れ、最上部の陸梁・合掌の放射組みが整えば、慎重に下部のジャッキをゆるめて浮かせる予定です。
【天を突く心柱!・・・と言いたいところだが、まだ取り合えずジャッキの上に置き、四方の隅梁で支えている状態で、「道半ば」。しかしなかなか宙に浮く心柱のからくりが分かりにくいので説明します。】
【下部はジャッキにて高さを調整します。ポイントは一旦上げてまた下げるということです。最終的には2階床から750oが心柱のそこになる予定です。】
【宙に浮く心柱はこれから立てる8本の塔屋の柱の頂部にできる小屋組みの陸梁・合掌から吊りますが、今回は大きくて長く、重い心柱にしたので2階小屋組みに隅梁を入れ支えることにしました。】
【塔屋の下部の放射梁。同様の放射梁は塔屋中間にも入れる予定です】
【四方から支える隅梁。これまでにはありませんでしたが、今回は長くて重い心柱を支えるのは8本の柱だけでは無理と考え寄棟の屋根の構造体の一部に取り込むことにしました。】
今日からいよいよ塔屋の柱が立ち始めますがそうなると隅梁などが見えなくなるのであえてアップしました。心柱をはじめ、隅柱、太鼓梁はヒノキです。そのうち頃合いを見て伝統的な家づくりの技と心をこの現場で紹介させていただきたいと存じます。
また改めて日程をお知らせします。
2022年04月29日
宙に浮く心柱。道半ば・・・
posted by 塾長 at 05:40| 教育・子育て
2022年04月17日
沖縄建設新聞連第2回目「野生化」による洪水との共生
沖縄建設新聞の第1面の連載2回目が掲載されました。
伝統構法で建てる木造住宅が墨付け・切り込み開始から1年かけてやっと2階部分を4月15日から建て始めました。
今後は折を見て、その状況をアップいたします。
【亜和(あや)もがんばっています!】
【設計監理業務で毎日現場です。初日(15日/金)、就寝直後、右足のふくらはぎに強烈なこむら返りを食らって息ができないほどの痛みがありました。ふくらはぎが急に冷えたからだと思います。2日間、後遺症で痛みが続きました。毎朝6時からの草刈り、エサ上げ、土日のラジオ体操を気を抜かずに続けたいと思います。】
伝統構法で建てる木造住宅が墨付け・切り込み開始から1年かけてやっと2階部分を4月15日から建て始めました。
今後は折を見て、その状況をアップいたします。
【亜和(あや)もがんばっています!】
【設計監理業務で毎日現場です。初日(15日/金)、就寝直後、右足のふくらはぎに強烈なこむら返りを食らって息ができないほどの痛みがありました。ふくらはぎが急に冷えたからだと思います。2日間、後遺症で痛みが続きました。毎朝6時からの草刈り、エサ上げ、土日のラジオ体操を気を抜かずに続けたいと思います。】
posted by 塾長 at 13:20| 教育・子育て