2022年06月12日

本音。

今月は国が決めた「まちづくり月間」。県も市町村も数々のイベントを催すようですが、どうも自分の考えとは違う方向に見えます。
私も熊本在住の時には「まちづくり」に関わってきました。現在の「まちづくり」を俯瞰すると行政主導が圧倒的に多いようです。あるいは地域活性化の名を借りた商業団体の主導。

本来、「まちづくり」とは住民主体で、行政主体の活動は「都市計画」と考えています。住民が提案し、行政や地域の企業などがサイドや後方から支援するのが「まちづくり」。
したがって活動に「口は出さないが金は出す」が理想です。これは熊本市内のまちづくりでも「川尻地区」や「新屋敷地区」などがそうでした。普通のまちづくりでは「口も出すが金も出す」。最悪なのは「口は出すが金は出さない」。
全国共通の「安全で潤いのある通学路」活動では、建築士会やPTA、学校、障がい者の方々と一緒になって通学路の改善をしました。

最近の街づくりは行政主導型で帳面消し程度に住民を入れ、住民参加型まちづくり・・・などと吹聴しているのが実態です。
逆です。行政はサイドの席にいて求められたら意見を言い、意に沿うような制度を見つけて活動資金を捻出するのが「まちづくり」の形態と考えます。

また今日は大谷選手が13号ホームランを打ちエンジェルスが勝利しました。チームワーストの14連敗で大谷選手も投げても打っても成果が上がらないとき、チームや大谷選手を罵倒していた人たちがいました。

なんとも情けないことです。スポーツでいえば横綱・照ノ富士もケガでどん底まで落ちたのち努力に努力を重ねて優勝し最高位まで上り詰めました。他にも幕尻まで落ちたにもかかわらず優勝した力士がいます。
つらい時にこそ応援するのが日本人のいいところです。不調な相手を追い込むことは良くないことです。
だから私は野球なら「逆転サヨナラホームラン」、相撲なら「うっちゃり」が大好きです。

スポーツも社会も同じです。私も一時期、奈落の底まで落ちたこともありますが、再起しました。「勝っておごらず、負けて腐れず」・・・淡々と目標に向かって日々努力すること以外に再起の道はありません。
謙虚な精神と感謝の気持ちを忘れず、暮らしていきたいと思います。

最近、地域文化について地域以外の文化を排除する風潮を感じます。同じ形や色をした町は桜の並木道のようにキレイですが、一方では一様性なのでどこか不自然です。
沖縄の住宅も溶かして固めたコンクリートばかりで、安易な妥協を感じます。もっと努力して自然を感じさせる構造や技術を研究したらどうかと思います。

また、戦争反対を声高に叫ぶ人々がいますが、今どき戦争を好きな人はいません。
日本ほど無防備で能天気な国はありません。大東亜戦争では多くの犠牲者が出ましたが国は残りました。敗戦のどん底から先人たちが立ち上がり、先進国の仲間に入りを果たしました。

民度の高い国民性は、世界で有数の長い歴史のなかで醸成されました。徳を大切にする国として世界から注目されています。
戦争に負けても「日本語」を使えることは有難いことです。戦争で散っていった先人に感謝し、残された者として日本や世界の人々が安心して暮らせる社会を目指していきたいと存じます。以上。
posted by 塾長 at 19:13| その他

6月・シロアリ?

昨日、7年前設計した那覇市内の住宅の床下に潜りました。「シロアリかもしれない」と連絡を受けて写真も送られてきました。なんとなくそんな気がしましたが、もしもシロアリならと思い、代替の床束も持参しました。

現場は高床式の平屋建て。7年前生まれたばかりの子どもさんと兄ちゃんも一緒に応援してくれました。床高1m50センチなので子どもは少しかがめば歩ける高さです。

案内された床束(ゆかづか)をよく見るとどうもシロアリ被害ではなさそう。シロアリとの共存が設計思想にあり、被害を早期発見して防蟻剤などを塗布することにしています。
何故かというと生命力の強いシロアリを殺す薬は人間にとっては猛毒に他ならないからです。また、効き目もそう長くは続きません。

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蟻道がない、床下に入れば防虫網を通して冷たい風が入ってきます。時々床下点検をしている施主に「冬の床下は寒いでしょう。」と聞くと「寒いです。」と返ってきた。
シロアリの幼虫はまさしく「白」くて裸なので寒さには弱い。また梅雨なのに床下がカラカラに乾燥していてシロアリが住みたい環境ではありませんでした。
どうも山から木材を出したり製材するときに使う先のとがった鳶口(とびくち)のあとのようでした。トビクチは猛禽類のトビ(鳥類のトンビ)の口ばしのような鋭利な金物を木の柄の先に付けた道具で、木材の移動や運搬などに使います。昔の町の火消しはとび職が主で、一番先に行って火元の家の棟にあがって纏(まとい)を上げたものです。有名なのは「め組」(いろは・・48組のうち辰五郎率いる「め組」と力士らとの喧嘩)。

小径木を使った床束(ゆかづか)だったので、トビクチのあとが残っていたと思われます。せっかく持って行ったので防蟻剤を塗布したヒノキの床束に変えました。

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【施主のこどもさんたちは興味津々で、かつ、懐中電灯やヘッドライトで照明してくれたおかげでわずか2時間で終えることができました。それにしても床下に入り込む冷たい風が印象的でした。家のメンテナンスの重要性については6月15日付の沖縄建設新聞の「建設論壇」で詳しく書いています。偶然にも昨日の例で実証したことになります。】

さて長雨で現場は止まっていますが、ヤード(作業場)では玄関小屋組の墨出しで毎日大工さんが頭を抱えています。・・とはいえいろいろと勉強になるので楽しそうです。

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【反りのチェック。最終的に少し変更して決定しました。】

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【私が書いたマス組の施工図をもとに、建築確認で示した矩計図(かなばかりず)を参考にして原寸の墨だし中です。】

今週から晴れが続きそうなので一気に屋根仕舞いを進めたいと思っています。
posted by 塾長 at 18:05| 教育・子育て