2016年08月12日

日本建築士会連合会賞 奨励賞の入賞と「さなぶり」

 今月1日、日本建築士会連合会より、第44回会員作品展「平成28年 日本建築士会連合会賞 奨励賞」への入賞を知らせる通知が届きました。作品名は「龍が昇る家」。私たちが住む北中城村内の平屋建て住宅です。
 施主を初め、分離発注で業務を遂行された施工者の皆様に、厚く御礼申し上げます。

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【日本建築士会連合会賞 奨励賞を受賞した「龍が昇る家」の外観】

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【内観。日本の文化の継承を建築に打ち込んだ例。これまで暮らしておられた住宅の建具や欄間、碍子(がいし)、天井板、仏壇なども再利用。施主のメンテナンスの力がモノをいいました。】

 私が優秀賞に続く奨励賞でもことのほか嬉しいのは、平成11年に今はない業績部門でも奨励賞をいただいているからです。いわゆる作品部門と業績部門の両部門で全国規模の表彰をいただくのは、自分の生き方を象徴しているように思います。

 今は建築物の設計・工事監理を専門とする業務に就いていますが、それまでは設計・施工の分野でした。平成11年の入賞は、実践活動及び技術の開発:「環境保全に資する一連の建築技術的社会実践活動及びそれに伴う研究開発」というタイトルです。
 中身は「国産材杉合板の研究開発と実用化」・「無数のミニ地下ダム構想の実践」・「木炭混入コンクリートの実践と研究」などを数年かけて取り組んだことへの評価でした。

 今回は大型の建築物や公共建物が優秀賞だったようです。住宅は個人の価値観や予算などに影響されるので、第三者によって評価は分かれます。現地での最終審査にも立ち会いましたが、設計コンペでは、どうしてもデザインや精度が優先されます。

 「龍の昇る家」は、木の文化、地域文化の継承を重点に設計しました。しかも、コンクリート造が主流の沖縄での伝統建築。台風やシロアリとの共存、構造上の課題克服、住まいを通したまちづくりに加え、日本的な生き方・住まい方を提案できました。

 これからもこれを励みに、精進したいと存じます。

 また、建築中だった那覇市の住宅も完了検査を無事終えました。これからも、日本人らしい発想と新たな技術的挑戦を行いながら、社会に貢献したいと考えています。


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【完成した「方形(ほうぎょう)の家」。】

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【ここにも多くの日本の文化、日本人の心が擦り込まれています。関係者の皆さま、大変お世話になりました。】

 私的には主催した林間学校の後、完全無農薬の稲作栽培を進めています。去る11日は第2段の田植えが終了。いわゆる「さなぶり」を終え、今日から水の管理を楽しんでいます。以下はその様子です。

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【猫の額ほどの田んぼですが、すべて敷地内なので管理はし易くなっています。傾斜地なので棚田となった「3段棚田」を代掻きしています。】



【代掻きの合間にどろんこになって遊びます。第八子のこだまこ(2歳)も家族の一員としてたわむれております。】

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【一人一枚、田植えをします。完全無農薬の種もみを苗から育てたので、田植えにも気持ちが入ります。】

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【側溝を流れるのは、平成の名水百選から流れ出た地下水。「こだまこ」にとっては、単なる楽しい通路でしょうか?】

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【道路添いの田んぼも5段に分かれます。地下水を少しだけいただいて、また元に戻します。左側は竹の水みち。】

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【道路添いなので、説明看板を立てました。無農薬の種もみを無農薬で育てます。加えて、日本の水文化についても説明しました。】

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【「さなぶり」祝い。狭いといっても傾斜地で道具の出し入れも3倍エネルギーを消費します。炎天下でみんなよく頑張りました。「道路添い田んぼの田植え完了、ばんざーい!」】

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【子は親を見て育つ。大ハンマーを肩に担げて帰ろうとしていたら、「こだまこ」は玄翁(げんのう・金づち)を肩にして付いてきました。】

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【さっそく、苗の先に糸トンボ。カエルやアメンボ、トンボたちが寄ってくることでしょう。「命がたくさん寄ってくる家・・・ぬちゆるやー」です。】

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【長い田んぼも田植え完了。】

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【最後に、浴室裏の変形田んぼも完了。「早乙女(さおとめ)」たちが田植えをしています。余談ですが、第5子の「さわみこ」という命名の由来は、5月(さつき・5月1日生まれ)、さなぶり、早乙女に共通する「さ」を取入れています。】

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【稲も含めて命がいっぱいだと、気になることが増えます。多くの動物を飼っているのも、それぞれの命を気遣って欲しいからです。そうすると野生動植物にも気をつかうようになります。障がい者や赤ちゃん、老人にたいしても同じことが言えます。自分以外の命を大切にすることが思いやり、やさしさではないかと思っています。】
posted by 塾長 at 17:17| 環境・生きもの