2018年01月12日

課外授業「伝統建築と歩いて楽しい通学路」のご報告!(北中城小学校)

平成30年1月11日午後1時15分から、北中城小学校体育館で「課外授業・伝統建築と歩いて楽しい通学路」の講演を行いました。昼休み時間を利用しての講演だったのでわずか30分。しかし、準備は3か月以上かかりました。3年生以上の児童486名に教職員、支援学級の児童、合わせて約500名を前に、伝統建築と安全な通学路の話をしました。結果は大盛況でした。ありがとうございました。以下に報告します。

講演時間は短いですが、準備は相当かかりました。パワーポイントは1か月以上、看板は2か月、そして木組みのモデルは3か月。モデルも置いていた「ぬちゆるやー」で分解し学校へ運び入れ、再び組み立てました。

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【再組立て中の伝統的な木組みでできたミニチュアモデル。開演前1時間で組み上げなければ間に合いません。研究会の仲村さん、宮城さん(義理の兄)、副会長の小橋川さんが仕事を休んで応援してくれました。】


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【講演開始。約500人を前に、まずは釘1本使わず組み上げる木造伝統技術を紹介。一番苦労したのは、伝統建築と歩いて楽しい通学路の接点。見いだしたのは「共に面倒なこと」。簡単便利な社会にあって車での送迎に抵抗がなくなりつつあります。快適は大敵、早くて便利かもしれませんが、失うものもたくさんある。例えば体力、地域の人たちとのふれあい、自然のいきものとの出会い、そして危機管理能力。同じように簡単便利、規格化、機械化の進んだ建築には自然と戦う剛構造が基本。面倒な手仕事が主体の伝統建築は柔構造。面倒な分、奥が深くて強い。歩いて登校と伝統建築の共通点は面倒。面倒な中に新しい発見がたくさんあり、楽しくなることをスライドを使って説明しました。】

木組みの説明.JPG


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【次は実際の伝統的な木組みを使って説明。複雑な仕口を手仕事で作り上げるには時間がかかること、面倒だけれど楽しい。押せば揺れて力を分散・吸収する柔構造を実感させ、最後に中央の心柱を支えているジャッキをゆるめると、宙に浮いたら拍手!というシナリオでした。予定通り、宙に浮き、その不思議さに拍手が起こりました。】

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【そのあとは、カンナ削り。副会長の小橋川さんが持参したアスナロ(ヒバ)の木をカンナで削りました。削った面はツルツル。子どもたちはどちらかというと出てきたカンナクズの方に興味があったようで、6ミクロン(1ミクロンは千分の1ミリ)の透けて見えるカンナ屑に驚愕していました。子どもたちもけずりました。】

先生も・・・.JPG


【先生がたも興味がありました。】

大工さんになりたい人!ハイ!ハイ!.JPG


【一番うれしかったこと。カンナ削りの途中、小橋川さんが「将来、大工になりたい人!」と問うと、「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ!」と手が上がったことです。汗をかかない仕事を希望する子どもが増える中、日本の文化のすばらしさを理解し、継承してほしいものです。】

木組みの説明2.JPG


【校長先生からお礼の言葉をもらって講演は終了しましたが、その後木組みやカンナ掛け台の周りに人だかりができました。触ったり、木のにおいをかいだり・・・。】

コミセン説明.JPG


【くぎを使わず木と木を組むカシのコミセンを説明しているところです。】

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【帰ってきた木組みの小屋。1:1.4の縦横の比率、白銀比でできた宙に浮く心柱をもつモデル。小学校で講演終了後分解し、再び「ぬちゆるやー」(自宅の学習棟)に戻ってきました。分解、組み立て、分解、組み立てを短時間で繰り返しました。

学習棟中央にある「宙に浮く心柱」のすぐ横に重ねるように配置しました。「宙に浮く心柱」が2本。「親子心柱」と言ってもいいくらいです。

・・・さすがに慣れない体育館の冷たい床、上り下りの多い我が家を何べんも往復したためか、夜、アキレス腱がカラスまがり(こむらがえり)しました。ものすごい痛さで、そのまま布団にはいりました・・・】

明けて12日、振り返ると中学校の交通安全標語看板づくり、小学校での看板づくり、講演会。どちらも大変でしたが児童会、生徒会のメンバー、伝統建築「これから」研究会のメンバー、家族がよくがんばりました。

皆さんに感謝申し上げます。


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【1月11日の後援会当日、小学校の看板を覆っていた養生シートをはずしました。】

伝統建築のようにややこしくて面倒な歩いて登校。簡単便利な社会に慣れないよう、時々、看板を見たり、講演を思い出し、通学中の事故や事件が1件でも減ることを願っています。
posted by 塾長 at 12:00| 教育・子育て