2020年05月11日

木の伐採、第3弾で考える自然との共生(5月9日〜5月11日)

自然との共生は開発と保護の中間にあります。
開発が行き過ぎると、自然が荒廃し野生の生きものがいなり人心も荒廃し公害が発生し、犯罪が増えます。
一方、自然保護が行き過ぎ居ると、人間は生活しにくくなり、命をいただきながら生きることをすべて否定しなければなりません。
自然との共生は、自然に極度の負荷を与えず、自然に感謝し節度をもって長く付き合いのできる関係です。

丘の中腹に居を構えるには、ある程度の開発は仕方がありません。人間と自然との共生を考えるうえで私なりの目安は「人力による開発」までは許せる、ということです。
機械力を入れなければ、自然力は人力を上回ります。特に沖縄では温暖な気候のせいか、半年でも放っておけば、一気に森に変身します。

この地に移り住んで13年。家の周りの木々が家に迫ってきました。そこで現在の家族の人力の限界で自然との共存を試みました。

掃除軍団.JPG


【今日も裏山の道路掃除。掃除を終えて帰ってくる最強の掃除軍団。約200mの道路掃除を毎日します。枯れ葉は山に還します。人気の少ない公道を掃除する訳は道路がきれいになるためだけではありません。一晩で道路上に無数のカタツムリが出てきます。車のタイヤや長靴で踏めば死んでしまします。実はカタツムリはスジボタルの幼虫のエサです。引っ越してきたころは家の中にもホタルが入ってきて点灯していました。陸生のスジボタルをまた戻すためにも、枯れ葉と一緒に道路に向かって右側(側溝と反対側)に寄せるように掃いています。】

玄関屋根の草刈り.JPG


【「屋根の草刈り」:自然の力はすさまじく、玄関の屋根にも草が生えます。先日、新聞連載の関係で国の重要指定文化財になっている近くの中村家住宅に行った時も、12代当主の中村國宏さんも、年に1度、「屋根の草刈り」をしている、とおっしゃっていました。我が家も伝統的赤瓦葺き。台風用に土の入った漆喰で瓦を留める「土壌」に飛んできた種が生育します。仕事は次女の亜和(あや)です。】

屋根の草刈り.JPG


【龍に乗った亜和。「仕事」を終えて滅多に見えないこの場所からの風景を楽しんでいるようです。この子は内緒(?)ですが警視庁志望で頑張っています。高所での職務対応?】

伐採 (2)全長.JPG


【問題のアカギの木。すでに学習棟の屋根にかかっています。台風が来て揺れたり、倒れたりすると学習棟は壊れます。「自然との共生」。家も木も自分で動けません。人力でできる範囲か?】

ノコ.JPG


【長男の朴然が挑戦。まずは鋸(のこ)で切り目を入れます。「ごめんなさい」と声をかけでスタートしましたが、なかなか厳しい。】

伐採 (3)全長.JPG


【次は「斧(おの)」。私と交互で作業しましたが、大変な作業です。】

伐採 (4)梯子.JPG


【1時間くらいすると「ギギギ」と音が・・。家の方に倒れたら家が壊れます。まさにどちらが生き残るかの死闘です。アルミ製の脚立を家側に立てて最悪の状況を忌避することに・・・。】

伐採 (1)直後.JPG


【女4人組が倒したい方向にロープを引くなかで、音を立て地響きとともに倒れました。学習棟の屋根に一部枝葉がかかりましたが、瓦は1枚も割れませんでした。決死の倒木作業。身の危険を感じながら伐採を終えました。木の高さは約12mありました。】

伐採 (5)血.JPG


木の血.JPG


【アカギの切り口。まるで血が出ているようです。】

曲がった脚立.JPG


【家側に倒れないように支えた脚立が曲がりました。】

φ300ミリの根っこ.JPG


【次の日、直径を計ったら30a。家に隣接する木を人力で倒すには限界でした。朝から傷口にお酒をかけて清め、木の気持ちを慰めました。・・・しかし、これまでの経験上、このアカギの木は再生します。きっとまた数十年後は大木に・・・】

片付け後.JPG


【小枝を切って片付け。これから葉はヤギのエサ、枝はタキギになります。幹は子どもたちの遊び道具・・・。捨てるところはありません。】

上から見ると.JPG


【隣の和室のベランダから見た伐採後の風景。野生の防風林は周りにまだまだ健在です。】

もう1本の木伐採.JPG


【もう1本はクワの木の枝も落としました。これは学習棟のトイレ側の屋根を覆っていました。ウサギ小屋の上に載ってノコで切断する朴然。】

クワの木のキノボリトカゲ(擬態).JPG


【同じクワの木の幹にいた天然記念物指定のキノボリトカゲ。よく見ないとわかりません。(写真の中央付近)擬態でクワの木の皮の色に化けていますが、「君のすみかは残しておいたから・・」】

棚田の稲.JPG


【今日(11日)から沖縄地方は梅雨に入ったらしい。コロナ休校で例年より早く田植えしたおかげで、稲はいつもより早く育っています。これは棚田。】

牧場の稲.JPG


【こちらは裏山の以前アヒルがいた場所の田んぼ。昨日の雨のお陰で水は満タンです。】

DSCN6943_R.JPG


【たった今、シロアリの「小群」が主屋と風呂場の間の渡り廊下に飛来。毎年このころ、発生します。今日は「小群」。数日前は「大群」が光を求めて押し寄せ、先が見えないほど集結しました。慣れたもので我が家の家族は一斉に電気を消します。どうしても光が必要な場合は、バケツの中の小瓶にろうそくを立て火をつけます。光によって来たシロアリは水に落ちて死滅します。薬品は一切使いません。そのうち我が家に「雇っている」「ヤモリ」が一斉に出てきて食べてしまいます。次の日「クロアリ」が残ったシロアリを巣に運んでしまいます。】

自然との共生とは人力の範囲での開発。人間が生きるためには最低限の開発にとどめ、野生動植物が再生できる余地を残すことだと思っています。野生動植物だけでなく、野菜や家畜の命にも感謝し、慎ましく節度を持って共生していきたいと思います。
posted by 塾長 at 22:18| 教育・子育て