2021年02月08日

世界一厚い床材!

日本の住宅には世界一がたくさんあります。

4日に入れ替えた「畳」もそのうちのひとつ。厚さ60oもある床材は世界一。しかも互換性があります。畳は表と床(とこ)があり、経年で傷めばまずは表を裏返し、その次は表替え、床が沈んでくれば新調、という具合で3段階ごとに改装できて気持ちが新鮮になります。
板や石には畳より厚いものもありますが、交換が簡単にはできません。

今回は全部入れ替えの「新調」。畳表は「沖縄ビーグ」。私は熊本出身なので畳表になる「い草」は身近にありました。熊本は八代市を中心にした「い草」生産は日本一。沖縄に来て「沖縄ビーグ」の存在を知りましたが、熊本産より繊維が太く摩耗に強いとされます。

待てずに転がる子どもたち.jpg


【我が家の食堂兼茶の間兼応接間兼万然(障がい児)の休息場。わずか3畳しかありませんが、現在11人の家族の中心。だから一番畳も痛みます。敷かれたと同時に第9子の「わかみこ」と第10子の「心然(しんねん)」は入れ替わった沖縄の畳に寝っ転がりました。】

「パン!」と張られた畳表は気持ちが良く、畳独特のいい香りがなんともいえません。皇室の世代わりの式典・大嘗祭(だいじょうさい)でも床と壁は「い草」です。「い草」は空気を浄化する機能があるからでしょうか、国の最も神聖なところに使われています。大嘗祭では天井は茅葺きなので、どちらかといえば簡素な空間、自然の草の中で重要な引き継ぎをするという日本的な考えの一端を担っているように思います。

火鉢が似合う.jpg


【畳には火鉢が似合います。我が家の暖房は新築当初より火鉢です。伝統的な木の家に「い草」、木炭の赤い火・・・。】

住まいに畳があると暮らしのなかでは「正座」が基本になります。つまり、住まいと暮らしぶりはセット。家族はここで食事をしますが、みんな正座です。

畳屋さんの話だと、かつて9軒ほどあった「ビーグ」農家は今3軒。そのうち専業は1軒といいます。中心の産地である「うるま市」の市営団地の建設時、入居予定者が「畳はいやだ!」と市役所に要望があったので畳なしの団地で設計されましたが、さすがに県内の主要畳表の産地の農家が市に陳情してひと部屋は畳になったと聞きました。ちなみに我が家には35枚の畳が使われています。

設計者も行政も入居者の要望だけでなく、地元産業のことも頭に入れて欲しいと思います。我が家では毎日、朝夕は子どもたちで掃き掃除・拭き掃除をします。洗濯物は洗濯機に放り投げることなどせず、洗濯かごに2歳以上の11人全員たたんで置きます。制服や外出着のアイロンがけは、中学生になると全員がこの3畳の間で交代でします。

世界一軽い建具:障子で仕切られた空間の住まいの技術は世界一。畳屋さんも他の日本文化を継承する業種と同じように需要低下と後継者不足で前途多難のようです。

日本の建築文化の衰退に呼応するように、日本的な生活文化がすたれ、個人主義の西洋化が蔓延しています。

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【公共の場所の手入れは、日本人のもつ公徳心の表れ。小さいときからのしつけや体験で身につくのではないかと考えて毎朝、掃除と除草、水掛けなどを家の周辺で行っています。】

最近のニュースをみると、「揚げ足取り」が後を絶ちません。無責任な批判や中傷を毎日みかけますが、アメリカ並みのスキャンダル合戦に思えてなりません。

これまでも今も、実行する側、執行側にいる立場でいえば、「文句があるならやってみろ!」と言いたいところです。なぜなら、実際当事者になればさまざまな問題や利害を超えて実践せざるを得ないことが多すぎるからです。
マスコミも権力者にものを言うことは大切ですが、是々非々で良いことはもっと報道するべきでしょう。弱者の味方を装って国民を誘導したり、個人を攻撃するのは謹んで欲しいと思います。

では、また・・・。
posted by 塾長 at 05:16| 教育・子育て