2021年02月27日

日本文化の崩壊阻止!

今日の沖縄地方の気温は24℃。九州とは約10℃、北海道とは約20℃違います。東西南北に長い日本の国土では植生や生態系、文化も異なるのが当然でしょう。

しかし、全体的には長い歴史の中で生まれ育った日本の文化が共通して存在します。互譲互助の精神や勤勉・勤労、慎ましい暮らしなどなど。

ただ今回、いつもお願いしていた熊本県内の製材所や大工さん、建具屋さんたちが球磨川の氾濫で被災や被災者の支援のため、おいでいただけなくなりました。
今月から始まった木造の社宅工事も急きょ、代わりの方々を探すことから始まりました。

そこでそれぞれの職種について手探りで探すことになりました。見知らぬ方々につてを頼って連絡して一定の確保はできました。ところがそこで知ったのは「日本文化が崩壊寸前」ということです。

文化といっても広いのでここでは住文化に限りますが、まず木材調達。兆候は知っていましたが、現在は機械で木材を加工するプレカットが90%を超す勢いのため、製材も直材が好まれ、曲がった木は山から出しても売れないので山に置くか、チップになっているという現実。
私の設計は曲がった木が前提で、育った環境でできた木の癖を生かそうという狙いがあります。ところがどこの製材所に連絡してもほとんどなく、素材市場にも出ていないとのことです。

西岡常一棟梁が言っていた「木の癖を生かして・・・」という価値観はもう教科書の中だけなのか、と思ってしまいます。

同様に木製建具もベニヤの張り合わせばかり。障子の組子も加工できない建具屋さんがあります。問題はほかにも・・・。家の形を作る大工さん。
「大工」は名ばかりで、小さな増改築工事でも、墨付け・手刻みができない・・・プレカットの影響でしょう。

製材所の人が言っていました。「流し台より全木材の金額が少ない時がある」。つまり快適・便利な住宅機器にはお金をかけるが、木造住宅の骨組みには無関心・・というわけです。

仕事をしようとして需要がない、売れない、先が見えない・・・。これらの業種の方々で共通するのは「後継者もいない」という言葉です。結論は「もう私の代でやめます。」「この仕事で終わりにします。」

日本の住文化の崩壊が始まっています。

原因は多々あるようです。私のような設計者や施工者の努力不足、規格化された住宅メーカーの台頭、国の職人を育てない方針など。

もっとも重要なことは日本人の価値観の移り変わりだと思います。
作る時もできた後も面倒なことはしない、自然の脅威に対しては対決・服従の姿勢、なによりも精神論より物質主義、科学力への極度の依存、個人主義(自己中心主義)などの西洋思想の定着だろうと考えます。

日本人は江戸の昔から雨戸に油を塗った紙貼りの明かり障子で風雨から身を守りました。素材は地元、もしくは国内の木材や草、土を使った簡素な家でした。つまり閉鎖型で自立できていました。今は国際化の名のもとに多国籍というか無国籍の部材を快適な暮らしをするために多用します。少量多品種の家づくりでは産廃がどんどん増えます。
他国依存のオープンシステム。だから貿易ができなくなったらOUT。不安定な社会です。
自立型の社会はあるもので暮らすので質素ですが安定で継続できます。

どうもこの辺りが政治家も学者にも見えていないようで、何十年たっても目先の政策や批判で終始しているようです。

世界でも注目されている日本文化。伝統構法の大工を志望した次女。がんばって日本一の大工さんになって欲しいと願っています。

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【畳の部屋がないから「正座」をしない。無垢(むく)の木を使わないから拭き掃除をしない。我が家は畳か板張りです。小学1年生と4歳児が拭き掃除をしています。】

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【地主がわからない隣地の木が、ヒカリ回線に当たって切れそうなので、休みの日に枝打ちをしました。一番下の細い線が「パソコン」につながるヒカリ回線。掛かっている枝が高いので軽ワゴンの天井に乗って作業。最後はツルが残ったので長男が伐採時出た枝で「打ち落とす」。みんな家族の力です。】

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【2月21日は第8子、小学1年生になった「こだまこ」の7歳の誕生日。この子も自宅出産でした。家族が多いので「寄せ書き」が「様になる」。家族で作ったケーキと料理。「7」の数字がケーキにもちらし寿司にも見えます。】

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【4面加工されたヒノキの心柱になるヒノキの丸太。宮崎県西都市の棟梁の作業場に運ばれた。これを八角形に仕上げるのは棟梁。数か月は乾燥期間です。】

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【一方、現場ではショベルカーが入って根切り開始。いわゆる着工です。昼休みになったのでその合間にショベルカーの運転席に許可をもらって乗せてあげました。なんたって、♪「はたらく車」(大きな石でもラクラクショベルカー♪)を丸覚えできる子どもたちで、特に第10子の「心然(しんねん)」はお風呂に模型の車を持って行って、洗ってあげるほど車好き。本物を実感してもらいたいとの思いです。】
posted by 塾長 at 20:00| 教育・子育て