今月は国が決めた「まちづくり月間」。県も市町村も数々のイベントを催すようですが、どうも自分の考えとは違う方向に見えます。
私も熊本在住の時には「まちづくり」に関わってきました。現在の「まちづくり」を俯瞰すると行政主導が圧倒的に多いようです。あるいは地域活性化の名を借りた商業団体の主導。
本来、「まちづくり」とは住民主体で、行政主体の活動は「都市計画」と考えています。住民が提案し、行政や地域の企業などがサイドや後方から支援するのが「まちづくり」。
したがって活動に「口は出さないが金は出す」が理想です。これは熊本市内のまちづくりでも「川尻地区」や「新屋敷地区」などがそうでした。普通のまちづくりでは「口も出すが金も出す」。最悪なのは「口は出すが金は出さない」。
全国共通の「安全で潤いのある通学路」活動では、建築士会やPTA、学校、障がい者の方々と一緒になって通学路の改善をしました。
最近の街づくりは行政主導型で帳面消し程度に住民を入れ、住民参加型まちづくり・・・などと吹聴しているのが実態です。
逆です。行政はサイドの席にいて求められたら意見を言い、意に沿うような制度を見つけて活動資金を捻出するのが「まちづくり」の形態と考えます。
また今日は大谷選手が13号ホームランを打ちエンジェルスが勝利しました。チームワーストの14連敗で大谷選手も投げても打っても成果が上がらないとき、チームや大谷選手を罵倒していた人たちがいました。
なんとも情けないことです。スポーツでいえば横綱・照ノ富士もケガでどん底まで落ちたのち努力に努力を重ねて優勝し最高位まで上り詰めました。他にも幕尻まで落ちたにもかかわらず優勝した力士がいます。
つらい時にこそ応援するのが日本人のいいところです。不調な相手を追い込むことは良くないことです。
だから私は野球なら「逆転サヨナラホームラン」、相撲なら「うっちゃり」が大好きです。
スポーツも社会も同じです。私も一時期、奈落の底まで落ちたこともありますが、再起しました。「勝っておごらず、負けて腐れず」・・・淡々と目標に向かって日々努力すること以外に再起の道はありません。
謙虚な精神と感謝の気持ちを忘れず、暮らしていきたいと思います。
最近、地域文化について地域以外の文化を排除する風潮を感じます。同じ形や色をした町は桜の並木道のようにキレイですが、一方では一様性なのでどこか不自然です。
沖縄の住宅も溶かして固めたコンクリートばかりで、安易な妥協を感じます。もっと努力して自然を感じさせる構造や技術を研究したらどうかと思います。
また、戦争反対を声高に叫ぶ人々がいますが、今どき戦争を好きな人はいません。
日本ほど無防備で能天気な国はありません。大東亜戦争では多くの犠牲者が出ましたが国は残りました。敗戦のどん底から先人たちが立ち上がり、先進国の仲間に入りを果たしました。
民度の高い国民性は、世界で有数の長い歴史のなかで醸成されました。徳を大切にする国として世界から注目されています。
戦争に負けても「日本語」を使えることは有難いことです。戦争で散っていった先人に感謝し、残された者として日本や世界の人々が安心して暮らせる社会を目指していきたいと存じます。以上。