11月30日付の沖縄建設新聞。最後の連載原稿が掲載されました。
6回目なのでこれが最後です。
やはり最後となれば一番言いたいことを書きたくなります。テーマは「国産化」としました。
【沖縄建設新聞 第1面「建設論壇」 最後の連載記事】
身近な話題としては伝統建築の大工見習中の二女が購入しようとしたコンプレッサー(圧縮機)。機械販売の営業マンによると「日立もマキタも中国に頼っているので、値上げが著しいが何も言えない。中国の工場のラインさえ鶴の一声でストップする。」そうだ。
連載記事が載った後の昨日そんな話が現場であった。農業も工業も同じ。日本の技術を全部持っていかれて、今は逆転。発展途上国の中国は日本からODAで多くの支援をもらったが、恩を仇で返すように今度は日本という先進国の首の根っこを掴んで牛耳るようになりました。
高度経済成長期の日本は、安い賃金や土地を利用して海外に進出しました。ところが中国のような国もあります。貿易相手として欠かせないほどの取引をしているので、もうにっちもさっちもいきません。相手の言いなりです。
国の考えや経済人の浅はかな考えだったと言わざるを得ません。自分たちと同じ考えではないことを、今からの人たちは肝に銘じなければなりません。国産にもっとこだわるべきでした。以下、記事をご参考に・・・。
「さい帯血による再生医療」についても同じことが言えます。
小児脳性マヒの治療に「さい帯血が有効」ということはずいぶん前から言われていました。そもそも発見者は日本人です。ところが今は米国が大幅に進んでいます。やっと日本でも「きょうだい間」のさい帯血治療の臨床研究が始まりましたが、米国はすでに臨床研究を終えてEAP(拡大アクセスプロトコル)の域に入っていて25歳まで輸血できます。
何が問題か?厚労省の専門委員会の議論も読みましたが、患者や患者家族のことなど頭にない人が多く、妙にエビデンスの人権や親権などに終始していました。
新型コロナの臨床研究はあっという間に終えています。現在、きょうだい間の臨床研究は5人の小児患者の経過観察中と聞き及んでいます。
初期のさい帯血治療に関わった相良先生からお手紙をいただきましたので、アップいたします。先生からは著書もいただきました。
厚労省の遅々とした対応に患者家族は指をくわえて待つだけなのか・・。
いろいろ相談しましたが米国のデューク大学のEAPに参加申請しよういう気持ちもあります。何故かというと、当事者の万然がもう5年生になっているからです。来年は6年生になります。初めて「さい帯血による再生医療研究会」に参加して5年過ぎました。渡米にはお金もかかるし言葉も違います。しかし背に腹は代えられないので決断しようとしました。
ところが日本の医療技術を信用して自家さい帯血による研究が進んでいた高知大学の研究を待とう、と決めていた初心をまた取り戻しました。
「もう少し待ってみよう!」
建築の世界だけでなく、あらゆるところで海外依存が進んでいます。医学もそうです。新聞で「国産化」を訴える以上は建築だけでなく食も衣もなんの分野でも国産化できそうなら応援すべきと考えました。そして自ら実践しなければならないと考え直しました。
【相良先生執筆のご本】
【万然の学習発表会。心然はボール拾いを自主的にしました。】
【見学時は正座でした。】
【心然の運動会。リレーでのバトン渡し。保存しているこの子のさい帯血が万然に輸血される日は来るのか?】
【満4歳になった第10子の心然。きょうだいが作った誕生ケーキ】
【第9子の「わかみこ」から折り紙ケーキをプレゼントされて嬉しそうでした。第8子の「こだまこ」からは車好きの心然に、同じように手作りの「飛び出す車」が贈られました。】
心然が満4歳になったということは、「投与できるさい帯血」を採血して「丸4年」経ったということです。それ以前から「さい帯血治療」の有効性を説く講演会や展示会をしていたので足掛け5年の活動です。
国という得体のしれない組織は難しい相手です。特に厚労省はこごわい。なんとか「国内」での治療ができるよう活動していきたいと思います。最後まであきらめない「サムライジャパン」のように・・・。
【専門の彫刻家に頼まず製作した虹梁。伝統建築の見習い大工の亜和(あや)も現在2年目。12月7日にやっと玄関部分の棟上げにこぎ付ける予定です。】
2022年12月03日
「純国産化」へ・・・
posted by 塾長 at 14:56| 建築