2023年06月26日

梅酒漬け

今日、50歳で人生を見直すきっかけとなった熊本県人吉市矢岳町から梅が届きました。矢岳町には3年間住みました。棲んだ3年間でその後の人生観が一変しました。

矢岳町はその当時横断歩道がない、コンビニがない、消防車はあるけれど運転する人がいない・・という過疎地でした。150人ほどいた住民も現在は100人足らずと聞きました。

3年間での経験は大きく価値観を変え、建築観も変えました。自宅出産を始めたのもその時からです。救急車が来ても出産に間に合わないという理由からです。

そんなへき地から県知事選挙に立候補しました。数少ない応援者の一人が梅を送ってくれた「上原さん」です。
元郵便局に勤めていただけあって、ポスター張りの場所は住所だけで地図なしでも数百枚張ってくれました。

その上原さんは植木屋さんをしていますが、今年の梅酒、梅干づくりに必要な梅を何とか探して送ってくれました。今年の梅は不成でこの時期沖縄でも店頭にはほとんど並ばなく、あってももう黄色く熟しています。
梅干しには少し熟していてもOKですが、梅酒には不適です。
ダメもとで上原さんに電話すると元気な声が帰ってきました。そしてなんとその日のうちに朝から青を梅を求めて標高500mを超す矢岳町で梅を探してくれました。

そして電話がありました。「今ちぎっている」。・・・まさか・・・。行動派の上原さん。奥さんと二人で梅をちぎって送ってくれた。

矢岳の梅.JPG


【梅酒用の梅。矢岳の上原さんが近くの梅の木になっている実をちぎってその日のうちに送ってくれた。ありがたい。少々見かけは悪いが、無農薬(野生)。愛情という別の味が加わることになった。】

しだれ梅.JPG


【こちらは「しだれ梅」の実。数珠(じゅず)つなぎになっているらしい。種が大きく果肉が少ないので梅酒や梅干しには適さないと言われたが、洗って口にしたら結構実はついていて甘く感じた。これはシロップ漬けにした。】

人吉 道の駅.JPG


【こちらは量が少ないと思って道の駅・人吉にあった梅も梱包に入れてくれた。まだ青い種もある。これは当然・・・「梅酒」へ。】

和歌山南高梅.JPG


【こちらは事前にインターネットで取った和歌山の南高梅。青梅の写真だったが着いたときはほとんど「黄色」だった。したがって、ほとんどは「梅干し」にする。】

上から.JPG


梅酒へ.JPG


【右から和歌山・南高梅(梅酒)、しだれ梅(矢岳・梅シロップ)、矢岳の梅(梅酒)、道の駅の梅(梅酒)。氷砂糖と焼酎を入れて梅酒をつくる。焼酎は人吉・球磨地方で作られる「球磨焼酎」。銘柄は「繊月」。「繊月」とは三か月より細い二日月くらいの月のこと。今日は上弦の月で半月。一度沖縄の泡盛で付けたことがあるが失敗だった。泡盛独自のにおいが残り合わなかった経験からあえて球磨焼酎を送っていただいた。合計11本。今日から2年物の梅焼酎を飲み始めたが、やはり市販の「梅焼酎」とは全く違う味と香りと飲み心地。梅干しも約8キロ分できる予定。楽しみが増えた。】

今日の田んぼ。

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【小学校5年生の授業や家族で行った田植えだったが、時間がなく不揃い箇所がたくさんあった。そこで今日、予備で田んぼの隅に置いていた苗を隙間の多い田んぼに植え直した。
そして田んぼの水に微生物を増やすために無農薬で栽培されたお米を精米した時出る糠(ぬか)をまいた。今日の沖縄は32℃。梅雨明け宣言もされたので明日から暑くなる。それを見越して浮草を入れていた。直射日光をさえぎるので少しは水温が下がると思う。
今日も田んぼに指を入れるとぬるま湯の感じだった。しかし、少し下は冷たかった。日光と地下水、土の栄養と愛情で元気に育ってほしい、と願った】
posted by 塾長 at 00:35| 教育・子育て