2010年11月21日

建築家と建築士!

 昨日は、礎石の選別に行きました。出発したのは午後3時。同行したのは長女(4年生)と長男(5歳)。あとの4人は、家内の実家に一時、預けました。

 南城市にある石材店の石置き場。予算がないので、製品に使われなかった琉球石灰岩の山の中から「宝もの」探しをすることに・・・。こんな時は、足で稼ぐしかない!

 一念奮起して出かけたものの、無数の石の山。しかも、チョッと動かそうとしても、重くて動きません。積まれている石も、適当に積んであるためグラグラします。足元もおぼつかない状態で、石の山を恐る恐る見て歩きました。

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 玄関の独立柱は24p角なので、結構な大きさが要ります。しかも、台風や地震などの外力を吸収させるために、天端は丸く凸になっていなければなりません。裏を見ようと思っても、石をひっくり返さなねればなりません。足元が揺れるので、力が入らない時も・・。

 だんだん、陽が西に傾いていきます。また、このような遠いところに来ることは、時間のロス。「がんばろう!」と自分に言い聞かせながら作業を進めました。

 もう薄暗くなってきたころ、やっと75p大の天然石に遭遇。もう片方の石もなんとか見つけました。ただ、動かすのに、難儀しました。
 このあと、アマハジ柱の礎石やベランダ柱(15p角)などを合わせて約20個ゲット。

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 クタクタになったころ、西の空を見上げると真っ赤な夕焼け。心癒されました。

 太陽が西の山に入る前が一番美しいと思っていましたが、昨夕、入ってしまった後の雲の美しさも素晴らしいと思いました。

 その直後、反対の東の空を見上げると、きれいなお月さま。昨日は多分、小望月(14日月)。これは、きっと神様からのご褒美だと思いました。

石拾い・夕焼け・満月 104R.jpg


 そして、ふと思いました。熊本出身の建築家・清村勉さんのことを・・・。彼は熊本の甲佐町の出身ですが、沖縄で鉄筋コンクリートを研究した人。沖縄最古で現存するRC造は旧大宜味村役場ですが、これを設計した人です。沖縄でコンクリートを普及させました。

 専門書を海外から取り寄せ、独学で研究しましたが、家に帰っても塩水や水を使って、コンクリートの劣化実験をしていたそうです。
 清村氏が設計した金武(きん)小学校はもう取り壊されてありませんが、金武町の方が「清村勉先生を囲む会」で甲佐町に行った時、使われていた鉄筋を持って行きました。約60年経っても、さび一つついていない鉄筋を見て、みんな感嘆したそうです。

 この他にも、沖縄本島各地に数々の建築を残した清村先生。建築全般にわたって一人の技術者が責任を持って当たる、これが建築家と呼ばれる所以です。建築家・清村勉に学ぶところはたくさんあります。

 同郷の人間として、今は時を越えて「木造」に力を入れている一建築士。

 設計から施工、維持管理まで全般にわたって精魂こめて仕事をするうちに「建築家」と呼ばれる日が来るのかもしれません。来ないかもしれません。

 礎石ひとつに掛ける気持ちを持ち続けたいと思います。
posted by 塾長 at 18:06| 建築