2010年12月28日

速報、パニック続きの林間学校が終了!

 昨日、第18回目の林間学校が終了しました。記録書ができるまで時間がかかるので、先に活動内容を速報でお知らせします。

 今回は風邪や部活などで急にキャンセルが相次ぎ、定員より参加者が減りましたが、その分、中身の濃い活動ができました。また、ハプニングもたくさんありました。ハプニングに強い人間になることも、林間学校の目的ですので、願ったりかなったりの感があります。

 まず、2泊3日の日程で初日、2日目が雨だったこと。夏では経験がありますが、寒風が吹きまく冬の雨の中での林間学校は初めてでした。
しかし、教育的な意義からしても、また、日常の延長を謳う目的からしても、思った通りにならない自然を教えるのはもってこいの土俵ができました。

 
キリ揉み.jpg


        【雨なので、竹の名札作りはベランダの中で・・・。キリもみして穴をあける】
 
 人格形成には、生理的には「飢餓」と「寒冷」、精神的には「屈辱」と「挫折」を経験した方が良いとされています。寒くなると暖房、暑くなればクーラーを点ける現代の便利な社会では、人格形成はなかなか難しいものがありますが、飛んで火に入る夏の虫、この冬一番の寒さと風雨に耐えて、子どもたちは洋服を重ね、雨靴、雨合羽で頑張りました。

 しかし、これはわが家では当たり前のこと。家畜・家禽(かきん)の世話には、盆や正月、大雨や台風などには関係ありません。どろんこになっても、命ある生きもののためにえさを与えなければならないことを学んだと思います。

竹のマイ箸.jpg


             【竹を割ったあと、小刀でそぐ。自分で使いやすい箸を、自分で作る】

 寒い夜。男の子はシャワーを浴びることもなく、寝袋に入りました。毎回、静かに就寝しないので難儀していましたが、寒いことや「自立心」を高める意味合いもあってあえて、夜中、子どもたちが眠る学習棟に行きませんでしたが、チャンと眠ってくれたようです。

 また、別なハプニングもありました。家庭用の火災報知機が学習棟に付いていますが、これが電池切れのためか、「チッ、チッ」と1分置きぐらいに鳴ったそうです。子どもたちもそのせいで寝つきが悪かったそうですが、それなら・・・とばかり、次の日、火災報知機を直すことに・・。

カーブヤー.jpg


                    【竹ひごとチラシ、糸を使って、正月に遊ぶ凧を作る】
 
 ところが、火災報知機は18畳の学習棟の小屋梁(こやばり)の下にあります。中二階よりも高い位置にある火災報知機。だれがそれを直しにいけるか?
「ハイ!」声が上がりました。恐る恐る中二階から小屋丸太に乗り移り、木の丸太にしがみつきながら移動します。周りから見物する他の子どもたちも固唾(かたず)をのんで見守ります。残念ながら器具は直せませんでしたが、5mの高さの梁の上を歩いた(しがみついて移動した)経験は生涯の思い出となるでしょう。そして、何かの際に、その経験が生きてくると思っています。(小屋の梁に登った子どもはこれまで誰もいません)

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             【林間学校にサル現る!住宅が野性的なので、子どもも野生的になる】

「抱きついていた木はどうだった?」と聞くと、「暖かかった!」と言っていました。

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                           【アダンの葉っぱでできた凧(たこ)】

オオバギの葉.jpg


                      【オオバギの葉っぱ凧。凧作りの指導は石垣先生】

 二日目の午後から天気が回復したので屋外に移動してかまどを作り、火を焚きましたが、ここでも竹が「パーン!」と大きな音がして割れて、火吹き筒を持った子どもたちは一斉に避難。やけどをする子はいませんでしたが、「竹は注意!」と肝に銘じたはずです。

火吹き.jpg


                               【竹の割れる音を初めて経験】

 外に置いていた薪(たきぎ)は濡れて使えませんでしたが、床下に枯れた薪を使って火を熾(おこ)しました。備蓄の大切さも実感したと思います。初日と二日目の昼食までの準備は、学習棟(木造)のベランダでしましたが、これも初めての経験でした。

湧水を飲む.jpg


【洗たくの合間に天然水(地下水)を飲む。感想は?「温かくておいしい!」自然の恵みに感謝して、地球を大切にしよう!!】

 ガスを使うので、風で消えないためにベランダに用意された沖縄型の木製シャッターをみんなで取りつけました。これも初。ニワトリのこしらえも予定していましたが、雨で中止。外での活動があまりできない代わり、中で伝統的な木組みの取り外し、組み合わせの競争をしました。日本の伝統的な木組みの見本が3組あったので、それを生かしたプログラムをしました。
どのようにして組まれているのか、終わるころ、複雑な日本の伝統的技術を実感したのではないかと思います。

組み手.jpg


                                【日本の伝統技術を実感!】

 この他、さまざまなプログラムを終えて、子どもたちは元気よく帰路につきました。今回は事故やけ がが一切ありませんでした。珍しいことです。活動費に無理は生じますが、やっぱり、参加人数は少ない方がよさそうです。

馬洗い.jpg


    【日課である井戸水での馬洗い。水の温かさと他の生きものへの思いやりを同時に学ぶ】

 ハプニング続きの林間学校でしたが、慌てることもなく、安定で充実した活動ができて良かったと思っています。

 林間学校は、これで今年度は終了です。また、来年、新しい企画で子どもたちを迎えたいと思っています。関係者の方々、ご協力ありがとうございました。

竪穴住居.jpg


                  【あるものを生かして棲み家を作る。縄文文化を再現中】

人馬一体.jpg


                              【雨の中を、人馬一体で活動中】

焼き芋.jpg


             【厳しいことばかりでもない。寒い中、焼き芋をほうばることもある】



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【「感性と自立心」。どの程度高まったかは、本人次第。感想文を見る限り、来た時よりも相当変わりました。以上、報告します。】



posted by 塾長 at 13:25| 教育・子育て