2011年04月13日

逃げるが勝ち!

 ハイサイ!最近、貧乏ヒマなしでブログを入れる暇さえありませんでした。これからも、仕事以外では「春の林間学校」や「住環境フォーラム&木造建築学習会」の予定があります。

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        【4月29日、学習会&フォーラム(参加費無料)の会場となる沖縄市の木造住宅現場。足場も取れて、全貌が見えてきた】

 また、内閣府沖縄総合事務局経由で東京の社団法人からの原稿依頼もあって充実した日々(?)を過ごしています。気になるのは、一向に納まらない東日本の地震。これは余震ではないのではないかと思っています。

 東日本の広域に震源をもつ地震や、大津波の災害の様子は、映像として身近に感じることができるようになりました。それを見るたびに、自然の強大な力には圧倒されます。
 そして感じことは、戦後復興の中で日本人が自然の力を軽んじてきたのではないかということです。また、自然と対決する西洋的な考えが日本国中にまん延しているのを痛切に感じています。

 それを如実に表すのが報道でよく目にする「自然の犠牲」や「犠牲者」という表現です。犠牲というのは本来、事件や事故の被害に遭った人のことです。今回のような自然災害で亡くなった方や怪我をした方、家を流された方々などは自然災害で被害を被った方であって、「自然の犠牲」だとは思っていません。

 自然には悪意はありません。地震も津波も、あるいは台風も豪雨も自然のひとつです。今度の地震や大津波に遭った地域は運が悪かった、と思います。東日本以外の地域や地方でも、同じような大きな自然力を受ける可能性は十分考えられます。いつでも、どこでも条件は一緒です。
 そう思うと、被災地への支援・復興と同時に、どのようにして自然と付き合っていけばいいのかと言うことも冷静に考えなければなりません。

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          【馬糞を堆肥小屋に運ぶ第5子の「さわみこ」(3歳)と「こはづき」(2歳)。命の循環をこの頃から体得する】

 これはこれからの国づくりにも影響します。大津波の映像のなかで、車で家に何かを取りに行った中年の奥さんに「逃げてー、早く逃げてー」と高台に避難した人たちの悲痛な叫び声を掛ける映像を見ました。結局、この主婦は車ごと大波にのまれていきました。

 「逃げる」ことは大事なことです。戦後は何にでも立ち向かうことが善、という教育を受けました。しかし、私は、こと自然に関しては「逃げる」「避ける」「よける」ことは決して恥じるべきことではないと思っています。自然に対して人間の力は非力です。これは日本固有の合気道の精神や、柔構造の木造建築と重なるところです。

 大地震が来たら真っ先に高台に逃げるが勝ちです。もともと、大津波が来るところには住まないことです。住まざるを得ない時は、逃げるか、水を逆手にとって浮かぶことです。
 菅総理が「これからは山を削って高台にエコタウンを作る」といったようですが、海を埋めたり、山を削るような政策は、所詮、自然破壊のまちづくりです。そんなところ津波は来ないかもしれませんが、山津波(がけくずれ)が来ます。一国の総理がこの程度なので、まともな国づくりができるわけがありません。
 民主党も野党に頼まず、優秀な人材がたくさんいる党内の小沢派と挙党一致したらいいのに・・と思います。もったいない話です。

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         【裏の畑を耕す二人。沖縄は最近、暖かい日が続く。自然への畏敬の念の醸成は幼少のころの暮らしぶりで培われると思っている】

 快適便利を追い求めてきた戦後社会は、まだ続いています。自然を排除し、人間を中心とした社会では宗教に代わって科学が人々の支えになっています。しかし、科学は原発事故のように過信すると取り返しのつかない事故を生みます。

 科学に代わる人々の哲学はいまこそ「慎ましい暮らし」であると考えます。原発を必要としない質素な暮らしが、自然との共生にも結び付きます。

 自然は加害者ではありません。これを機にまた、自然に対抗するような愚策を取るのではなく、謙虚に自然の力を認め、日本人らしく自然と共生する道を探すことです。
 だって、日本人はこれまでずっと自然を利用・活用し、破壊もして来たではないですか。人間にとって都合の良い、「いいとこ取り」では済ませないことを、この大震災・大津波は教えているように感じています。自然に感謝こそすれ、敵対心を抱き、自然に対抗するような政策・考え方は間違いだとこの時期に及んでも私は思っています。

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【わが家は元々8人家族。これに大工さんや左官さんが加わり、現在人間だけで12人家族。18日から建具職人さんも加わるのでにぎやかになる。写真は左官さんの歓迎会で歌を披露する子どもたちの様子】
posted by 塾長 at 23:43| 教育・子育て