2011年05月05日

春のきたなか林間学校(19回)速報 その1

 沖縄は例年より早く、連休と同時に梅雨入りしました。春のきたなか林間学校(19回目)はそんな中、10人の子どもたちが集い、自然を実感する絶好の機会となりました。

 環境学習より人格形成が重要という認識が一段と高まったのは、昨今の事件・事故や危機管理に不安を持っているからです。綺麗事をいっても、結局、快適便利でぜいたくばかりしている暮らしでは、何も解決せず、かえって環境は悪化し、人格・機能は劣化しています。この連休に海外まで出ていって遊び呆けている家族が万人単位でいる日本。将来が思いやられます。

 今回は「自然」に任せてプログラムを変更しました。「自然に逆らわない」ことを地でいきました。野外でかまどを作ったり、火をおこしたりはできませんでしたが、子どもたちは「自然の怖さ」や「いうことを聞かない自然」を実感しました。そしてそれを衣食住(暮らし)や社会で活かすことを、自ら考えたようです。感想文を読むと、子どもらしい柔軟性でクリアーしています。
 その点、大人は固定観念があって、融通がきかない人が多いように感じます。やっぱり、林間学校は子ども対象が一番です。

 お世話になったおきなわ環境塾の石渡副塾長、生き字引の石垣さん、新婚の西さんほか、中村家の中村さん、新築現場を提供して頂きました比嘉さま、キャベツを下さいました金城さん、後援いただきました北中城村、参加してくれた子どもたちと理解あるご家族、教材となった「自然」に感謝いたします。

 今回は林間学校の速報を写真で紹介します。


竹のコップづくり.jpg


【まずは竹のコップづくり。地震や豪雨があるのは当たり前。「あるものを使って過ごす」のが危機管理の鉄則。竹を使って箸や名札を作りました。竹の香りのするお水が飲めます。お父さんには泡盛?を入れてプレゼントしてもいいかも・・。参加者のご家族へ・・・・コップは軽く表面を焼けばカビが生えず長く使えます。鉛筆立てや一輪さしにも使えます】

キリ.jpg


              【火吹き竹づくり。火吹きの穴は昔ながらの切りモミ】

馬糞運び.jpg


【馬糞運び・堆肥づくり。なぜ、化学肥料や除草剤・防虫剤(農薬)を使わない方がいいのか良く分からない人が多い。答えは水に溶けにくいから・・。汚染された水は川や海に流れて、生きものがいなくなった。その点、堆肥はバランスがよく、微生物の力で土を分解し、作物の栄養分となる。水に溶けるから、河川や海洋汚染がない。馬小屋ですでに発酵始めていたので、「熱い糞(堆肥)」を子どもたちは実感した】

文明の利器を使わず耕す.jpg


【日本の農業をダメにしたのは化学依存ともう一つ・機械化。巨大な耕運機(文明の利器)は土壌の生きもの(生態系)を壊してしまった。子どもたちは自然に穏やかな鍬(くわ)で耕した。アクションが穏やかなので、対応する自然は、なお、穏やか(リアクション)。自然との共生はここにある】

天然の耕運機.jpg


【天然の耕運機・ミミズとの遭遇。機械を入れると土壌のミミズは切られて死んでしまう。天然の耕運機・ミミズは、食べたバクテリアを糞で出す時、すでに肥料にしている。動くたびに土に穴があき、土壌に空気が入り込み、土中の微生物が大いに繁殖して土は豊かになる】


雨の中の苗付け.jpg


【大雨の中、スイカとキュウリの苗を植える。馬糞で作った堆肥と土を混ぜているうちに大雨に・・・】

自然は怖い、逃げる.jpg


【自然には逆らわない。大急ぎで道具を洗い、片づけをしてリヤカーで一目散、ぬちゆるやーに帰る。「アメニモマケズ、カゼニモマケズ・・・作業を続けるのではない。アメニモ、カゼニモ負けずに勇気ある撤退!が大切。津波と同じ、逃げるが勝ち!】

だんご汁づくり.jpg


【初日の夕食は熊本の郷土料理・だんご汁。あるものを生かしてごった煮する。人参、干しシイタケ、ゴボウ、ジャガイモ、鶏肉、玉ねぎなどなど。最後は、小麦粉をこねて団子を作る。これは私の出番!】



食事は正座.jpg


【初めての食事。竹のコップや箸が並ぶ食卓。いつもは外だが雨のため屋内。お代わりが出るほど、子どもは舌づつみを打った。みんなで作ったから、おいしかったのかな?命をいただくので、犠牲になった生きものに謙虚に、かつ、慎ましく「正座」で対応する】
posted by 塾長 at 20:02| 林間学校