2012年08月12日

第22回 夏のきたなか林間学校速報!

 第22回目となる「きたなか林間学校」が昨日、終了しました。今回のテーマは「自然災害と共生する暮らし」〜その時をどう察知し、その後どう動くか!〜でした。活動内容の詳細は年度末に製本して配本しますが、取り急ぎ、速報として活動のあらましをお知らせします。


 普段の活動を、自然災害と、どう共生するか!というとらえ方をしました。つまり、身近な自然のなかに、解決策は無限にあるので、これを活かして、災害や環境保全、人格形成などさまざまな課題に対応します。今回、特に力を入れたのは、「自然観」の見直しです。一神教に見られる西洋の自然支配の考えから、八百万(やおろよず)の神がおわす日本の自然共生の考えへの転換。

 自然の上に立って、自然をコントロールしようという考えは、自然に恩恵だけを求めて、自然の猛威は抑え込もうとしているように見えます。そのしっぺ返しが地震に限らず、洪水や土砂崩れなどに現れています。ただ、現代社会は戦後、西洋的な考えに傾注しているため、被災地の復興を見ても、自然との対決型に終始しているのは残念です

 近年は「問題解決能力」より「問題発見能力」が問われます。災害で言えば「自然予知」。スマトラ沖地震の時の動物たちの動きや今回の東日本大震災での事前の気象異変。自然や野生動物と一緒の暮らしでは、感性が研ぎ澄まされ異変に敏感になり、それが予知につながります。

 また先の震災・津波で人工物では到底、自然の猛威にはかなわないという教訓を得ました。「逃げる・さける・よける」の考えです。そして、避難先では命の水(飲める地下水)、食べられる野草・実、火や仮住まいの確保が可能な「森」を復活・創出していくことなどを子どもたちに伝授しました。

 今回の参加者は21名。男10名、女11名で、その内小学校1年生が2名いました。ジャネの法則のように、きっと大人になってもみずみずしく記憶が残り、いざという時に思い出して我が身を守ることでしょう。
 応援していただいた琉球大学2年の岡村昌平君(林間学校一期生)、ご協力ありがとうございました。

 以下に活動速報として、写真を掲載します。

真剣な目.jpg


【初日。緊張な面持ちの子どもたち。「先生、こわそー」「あっちの水は飲めて、こっちはダメ?」「コケコッコー!」】

竹細工1.jpg


【最初の活動。自然素材の竹で自分が使うコップや箸、名札を作る。あるものを活かす、素材の癖や小刀やのこきりなどの道具の使い方を学ぶ。終えた人は、次の人に協力する。】

アカショウビンの鳴き声.jpg


【作業中聞こえてきた「アカショウビン」の鳴き声。しばし作業を中止して寡黙の時間が過ぎる。やんばるの山奥まで行かなくても、身近な自然にゆっくり付き合うと、野生動物たちの活動が見て取れる。人間どもが言う自然災害は単なる自然活動。普段と違う異変に気付く予知能力はこの辺から養われていく。このあと、子どもたちは、せせらぎを流れ落ちる水の音や、夕焼け、夜のコウモリなどと遭遇した】

石運び.jpg


【夕食の支度。まずはかまどづくり。自分たちで手頃な石を見つけ、手で運ぶ。ここでもあるものを活かす。】


火吹き.jpg


【薪(たきぎ)は、森で出た枯れ木。古新聞10枚で火種を作り、残った竹で火吹き棒を作って息で酸素を送る。目から涙、鼻にはスス。髪には灰が載る。】

たかんぽご飯.jpg


【3時間後、やっとできた「たかんぽご飯」。これまでの林間学校では最高クラスの出来でした。子どもたちは、竹の香りが残る苦労したご飯を「おいしい!」と言って「腹 八分目」で慎ましくいただきました。ちなみにおかずは「団子汁」。これも台所にとりあえずあるものを煮込むという熊本の郷土料理です。】

地下水で洗濯.jpg


【二日目。午前6時前から近くのタチガーで洗たく。洗たく前に周辺の掃除もしました。下流のことを思って、汚さないよう気遣いするところに日本人の水文化があります。】

水飲み.jpg


【天然の水。災害は自然の猛威。しかしまた助けるのも自然。自分たちの地域にも湧水地が必ずあるので探すのも、危機管理として重要だと話をしました。飲んだ子どもたちは「甘い!」「まろやか!」と言っていました】

包丁使い.jpg


【洗たくものを干したあとは朝食。そのあと、家畜・家きんへの餌あげ。包丁の使い方も勉強の一つ】


たい肥運び1.jpg


【えさあげを終えると、馬糞のたい肥出し。バケツリレーでリヤカーに積みます。たい肥を鼻で嗅いでも臭くない。微生物の存在や役割・力、命の循環を身をもって理解したと思います】

馬糞出し.jpg


【次は馬糞の堆肥づくり。与那国馬のげんちゃんの糞をこれまた、たい肥小屋からバケツリレー。2日後の今日、もう70°C近くまでたい肥の温度が上がって、分解が始まっています。】

たい肥まき.jpg


【近くの牧草地にたい肥をまく。化学肥料との違いや物質循環などを学習】

流しソーメン.jpg


【平成の名水百選スタンプラリーのあとは、待ちに待った流しソーメン。割った竹の中を流れてくるソーメンを竹の箸で取り、竹のコップに入れて食べるソーメンの味はいかに!】

スイカ割り.jpg


【デザートはタチガーの地下水で冷やしておいた特大スイカを食べることに・・・。沖縄の炎天下で歩き回った後のスイカ。みんなの期待が爆発。】

茶碗洗い.jpg


【夜は野草カレー。料理の前に、野草の学習をしました。今回入れた野草は、ハイビスカス・アワユキセンダングサ・セリの3種。食べ終えたら、自分の食器は自分で洗います。】

塾長講話2.jpg


【最終日。家の内外を元通りの掃除したあと、塾長講話。「自然のめぐみとこわさ」にタイトルを変えて、小学生低学年でもわかるように工夫したパワーポイントで学習。】

発表1.jpg


【発表会。発表能力も大切です。みんなの前で一人ひとり感想を発表。感想を聞く限り、今回も心に刻まれたものは少なくなかったと思っています。】
posted by 塾長 at 19:33| 林間学校