2013年08月06日

子どもたちだけの「自立の旅」!

 去る7月23日早朝、北中城村の自宅を発った上4人の自立の旅。沖縄本島・本部港(もとぶこう)を離岸する客船を見上げ、手放す不安と期待が入り混じっていました。中1になったばかりの長女をリーダーに、小5の二女、小4の三女、そして小2の長男の4人旅。

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                【本部港から出港する大型フェリー。子どもたちは豆粒のよう・・・】

 林間学校では多くの子どもたちを迎えるも、果たしてわが子は大丈夫なのか?あちこちらしきものを探しましたが、意に叶う受け入れ先がなく、結局、4人で私の故郷・熊本を目指す旅と相成りました。
 それぞれ目的を持ちますが、共通の目的は「自立」。自分たちで計画し、自分たちで動き回ることが前提です。
 時刻表を片手に、現地での行動、宿泊、食事、学習内容などを事細かに計画書を作成し、事前に切符の購入なども段取りしました。用意するものを列記し、準備。資金は、竹で作った貯金箱に1年前からお年玉などを入れて貯めました。不足分は、多少、親が出しました。

 7泊8日の長旅。行きは船で1泊、鹿児島新港からJR鹿児島駅へ。その後は、JR日豊線、吉都線、肥薩線を乗り継ぐ鈍行(各駅停車)の旅。乗り換えが7分しかないところもあり、心配は尽きませんが、がんばってもらうしかありません。自分たちの旅ですから・・・。

しんぺい号内.jpg


        【以下からの写真は子どもたちや近くに人が撮っています。これは「しんぺい号」の中】

 鹿児島〜宮崎〜熊本と県境を越えて高原列車は走ったようです。JR吉松駅から矢岳駅までは「しんぺい号」(吉松発人吉行、逆は「いさぶろう号」)。明治42年11月21日、青森から鹿児島までやっとつながった最後の区間(旧鹿児島本線)で、難所の矢岳越えには、真幸(まさき)駅でスイッチバック、矢岳駅の隣の大畑(おこば)駅でスイッチバック&ループのなどの明治時代の知恵と施工技術が光ります。

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             【矢岳駅構内にあるSL展示場。肥薩線に走っていたD51(デゴイチ)。】
 
 これらの鉄道文化とえびの高原を見降ろす日本三大車窓を満喫しながら着いたところは、宿泊先の旧矢岳駅駅長官舎。以前私たちが棲んでいた家ですが、もう10年ほど空き家の状態。そこで近くに住む旧友の上原さんにお世話になりながら2泊。その後、矢岳駅からJR人吉駅経由、くま川鉄道に乗り換え、またまた鈍行で終点・湯前駅に移動。

時刻表.jpg


                  【矢岳駅にある時刻表。当時のように漢数字で時刻を表してある】

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【矢岳駅から人吉駅に移動。人吉駅から第三セクターのくま川鉄道に乗り換える時、乗り場移動でお世話になった車掌さん。聞けば、矢岳在住のときの私たちを知っておられて、大変親切にしていただいたようだ。「旅は道連れ、世は情け」。まだまだ世の中には心温かい人がいる。終点の湯前町では、偶然にも下のような名言が立っていたらしい。】

ことわざ.JPG


                              【人生は謙虚に生きなければ・・・】

 湯前町では、竹下建具製作所の社長のご自宅で2泊。建具工場見学や市房山に登山、川泳ぎなどをして、再び、人吉駅へ。ここからSL「ひとよし号」に乗り換え、一路くまもとへ。熊本では旧知の後輩、森下氏宅で2泊。天然プール、サントリー工場見学、熊本城、墓参り、本物のくまモンとタッチするなど、さまざまな経験と学習を経て、30日午後、那覇空港に無事、帰ってきました。

水源地へ.JPG


【湯前では日本三大急流のひとつ球磨川の水源を求めて歩く。残念ながら、大雨で中断。あきらめることも学習。スポンジのようにふわふわした腐葉土を歩くのは、正しい水循環の研究をしようとしている長女にとってはいい経験になったと思う】

市房杉OK (2).JPG


   【水田の水温を調べる二女。沖縄ではバケツで稲を育てているので、それと比較するつもりかな?】

 何を考え、何を思ったことでしょう。家に帰り着くまでも、帰ってからも、いや、1週間たっても、今だ思い出を口にしています。お世話になった方々への礼状を出したので、これから作文や絵、研究テーマに基づいた報告などをまとめると思いますが、楽しみです。
 子どもたちは、いろいろな場所でいろいろな場面に遭遇しました。そして、自分たちなりに判断し、行動しました。人生でも忘れられない「自立の旅」になったと思います。
 旅先でお世話になった皆様に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

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【人吉駅を出発する前。後ろに見えるのは「SLひとよし号」。八代経由で熊本まで走る】

天然プール.JPG


【嘉島町にある全国でも珍しい天然の川を使ったプール。水温が低いと聞いたが、雨の合間を縫って子どもたちは、洋服のまま入ったらしい】

天守閣.JPG


        【熊本城天守閣。右2番目は熊本の長男、左端はお世話になった森下氏(嘉島町出身)】

ヤドカリ.JPG


                             【ヤドカリのように・・・】
posted by 塾長 at 09:27| 教育・子育て