2013年08月06日

コンベンションのイベント(自由研究)で感じたこと!

 子どもたちが九州から帰沖して4日後の8月3日から「こども自由研究」のイベントに参加。3日・4日の2日間で2回、講演しました。
 
 しかし残念なことに、ステージ上に上がるのは、他の展示ブースに出展している企業等と同じ扱いでした。もともとコンベンション側からは、今回の自由研究のテーマは「暮らしと環境を考える」なので、ぜひ講演願いたい、ということでした。
 広い会場ですが、どこにも「暮らしと環境」という看板は見当たりません。そしてまた、たくさんのブースでもそれぞれが勝手に展示や工作をやっていて、主テーマを意識することはできませんでした。
 しかし私は、当初の依頼に応えるべく、暮らしに結びつく自由研究にしようと話しました。

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                         【会場になった沖縄コンベンションセンターの全景】

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【「おきなわ環境塾」のブース。資料もチラシもない。だからゴミもない簡素なブース。ただ、持参した林間学校活動を紹介するQABやRBCのニュース、ドキュメンタリー番組のDVDを熱心に見入る人もいた】


 
 「なぜ、自然が大切なの?〜家畜化する子どもたち〜」の講演には、23回目の林間学校に参加した子どもたちにもステージ上に上がってもらい、最後に完成させた壁新聞の説明をしてもらいました。
子どもたちは「野草を採るときは、根っこまでは採らない」「農薬がなるべくかかっていない野菜を食べる」「作られ命も自然の命も同じ命、大切に残さず食べる」「なるべく天然の命をいただく(養殖や野菜工場などで作られる命を減らす)」など、それぞれ暮らしに基づいて考えたことを発表しました。なかなか、奥の深い意見やまとめでした。参加してくれた子どもたちやご家族に感謝申し上げます。

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    【初日、QABの生放送に出演する子どもたちと私。作られた命と天然の命や、命の存在、命の尊さが人間と同様、野生動植物も同じ!としっかり受け答えしていた】

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【初日は女子グループの壁新聞を披露。周りと違って、自然との調和・共生について具体的に説明】

 
 さて、多くの子どもたちが来場した沖縄コンベンションセンターですが、疑問を感じることもありました。ひとつは、昆虫採集。やはり今はどうしても、野性動植物を採取して標本化することに抵抗を感じます。
 自由研究としては古い歴史がありますが、冷静に考えると、人間の都合で採取される動植物にとっては、迷惑なことです。何の罪もない昆虫、特に、長い間土の中にいてやっと地上へ出てきても短い間しか生きられないセミなどは、かわいそうです。
 環境倫理の3本柱に生態間倫理、地域間倫理、世代間倫理というものがあります。野生動植物の命を尊重するのは生態間倫理です。

 近くのブースでは、クワガタムシやカブトムシを売っていました。ステージでクイズもしていましたが、正解者にはクワガタムシをプレゼントします。ところが、クイズの中身に、「外来種をなぜ放したらいけないか」というものがあったにもかかわらず、正解者への賞品に外来種を提供しています。そして「国外のクワガタだからどうしたらいいですか?」と念を押す始末。もう言葉にもなりません。
 講演の中で「きたなか林間学校」の約束事に「野性動物は、とらない、ころさない、もちかえらない」(捕ってもいいけど観察したら自然に返す)があることを紹介しました。今や世界の常識です。同じ会場で、真逆のことを言っていることについて、彼らはどう思ったことでしょう。そして、会場の人たちは?

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【二日目は、思考を凝らして、我が家の6人組にスタートを飾ってもらいました。雑然とした中で、レベルの高い話をするには、注目させることが大事と踏んだからです。その甲斐あって、初日よりは人が集まりました。クイズショーなどと一緒にするようなら、来年は辞退しようと思っています】

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   【二日目は男子グループの登壇。馬ふんづくりの意味や胎盤の役割と食の安全などを、それぞれ発表した。最後は元気よく「エイ、エイ、オーッ」】

 日本全体が、人間にとって都合のいい考え方に染まっています。その中で、言い続ける、行動し続けることは大変です。・・・が、誰かがどこかで言い続けなければ、「ムシのいい」人間が増え、争いごとや事件・事故が減ることはありません。

 自然と人間との関係をどうするのか、人類の歴史の0.4%でしかない農耕文明の延長線上にある現代文明。99,6%は狩猟・採食の時代です。弥生時代になって、領地や階級が生まれ、争ごとが始まります。私が戦国時代の武将をテーマにしたNHKの大河ドラマをあまり受け入れない理由は、ここにあります。
 節度と分別を持って自然とともにある自然観、平和で永続的な狩猟時代の考え方で、現代社会をいきるのが、事件・事故、争いごとの減少につながると信じています。

 8月10日から2泊3日の第24回「きたなか林間学校」が始まります。20数名の子どもたちが人間中心から自然中心の自然観に一人でも変わってくれたら、幸いです。

 初日の3日、QABの会場からの生放送を見て駆けつけてくれた以前参加した子どもさんや、講演内容に共感してくれた人がブースを訪ねてくれました。今後の励みになります。ありがとうございました。
posted by 塾長 at 11:14| 林間学校