2014年04月06日

人生、どういきるか?

 我が家も、子どものいる家庭ではどこにもあるような入学、進級の月を迎えました。上4人はそれぞれ進級し、5番目の「さわみこ」が北中城小学校に入学します。来週から、5人の子どもたちが朝7時すぎ、小・中学校に向けて一緒に出発します。
 次女の亜和(あや)は、新入生の「さわみこ」を、児童会長として歓迎のあいさつをするようです。幼稚園も保育園にも通わせなかった「さわみこ」が朴然同様、どのくらい活躍するか楽しみです。

 見送る側はさわみこが減った分、第八子・「こだまこ」が増えました。親子5人で山の中腹にある自宅のベランダから毎日見送ることになりますが、「こだまこ」はまだ無理。これからしばらくは元気のいい「こはづき」が200m先の5人組に大きな声で「いってらっしゃーい!」と叫ぶことになります。新入生の「さわみこ」を含む学校組が、それに大きな声で応えると思います。ともに、周囲にこだますることでしょう。

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【「こだまこ」の日明き祝い。(普天間神宮)】

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【体重低下で1週間入院しましたが、おかげさまで何とか元に戻りつつあります。】

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【春です。桑の木に実がつきました。野鳥と競争で実を採る子どもたち。】

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【第五子・「さわみこ」に入学祝いの電気スタンドを贈る。「派手な贈り物はできないけど、がんばってね!」】

 さて、近くに設計した住宅の現場(龍が昇る家)も目に見える形で職人文化の花が開き始めました。「龍の通り道」に当たると言われる我が家の界隈にふさわしく、我が家に鎮座する下り龍がとなり部落の仲順(ちゅんじゅん)では、昇り龍として新築住宅の棟に出現しました。

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【ロフトの登り棟に姿を現した昇り龍。頭と前足は黒(玄武)。胴体は赤(朱雀)。つまり赤・黒の色をもつ黒龍と赤龍の合体。玄武は北を、朱雀は南を守護します。】

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【龍の頭部分。大きいので二つに分けて製作。銅線でつなぎます。】

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【一体化した頭。角(つの)をつけました。このあとにはヒゲも付けます。】

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【前足、指のやきもの。】

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【前足取り付けの下地作り。】

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【沖縄の瓦職人さんが頭や胴体をつないで一体化します。ウロコや熨斗(のし)瓦などには、既存の古瓦を使用しましたイメージ通りの昇龍になりつつあります。】

 龍の頭はいぶし銀。製作者は我が家の鬼瓦と同じ熊本の「藤本鬼瓦」様。現在、両前足を取り付け中なので未完成ですが、次第に龍の姿が見えてきました。
 龍の体は沖縄の瓦職人さんが作りました。微妙な龍の動きを表現してくれました。

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【A3版の鏝絵案の下絵を拡大して壁面に書く愛さん。一部、修正・助言を掛けながら、書き上げていただきました。】

 また、玄関の壁には龍の鏝絵(こてえ)が完成しました。鏝絵は九州や四国の蔵や住宅に施してあります。ここでは現在執筆中の(仮)「きたなか龍神ものがたり」を象徴する一場面を表現しています。
 私のイメージを本永愛さんが下絵にし、それを熊本の左官、成松徳雄氏が鏝絵として完成させました。龍の親子が満月の夜に会う約束をします。天で待つ母親は子どもに月夜に映る自身の影を見せてさとす場面を漆喰で立体的に表されています。
 かつて技能五輪でチャンピオンになったことのある成松氏ならではの技が光ります。

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【旧友の成松徳雄さん。持参したコテは約50種類。家には他に50種類ほどのコテがあるとか・・。現在は、文化財保存の仕事が多いらしい。昔、お城づくりに関わった職人が、その技術を町家に生かしました。是非、文化財保護のために取得した技術を、住宅に生かして欲しいと、お願いしました。】

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【技と技の競演。感性と表現の葛藤。設計者と製作者がともに熱くなる。】

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【完成した鏝絵。白龍の親子が月夜に向かい合っています。龍が出てきたと言われる湧水地・タチガーの下にある池に子ども龍の影が映ります。果たして、母親龍はなんと言って暴れん坊の龍をさとしたのでしょう?このあとは、出版予定の「きたなか龍神ものがたり」をお楽しみに・・・。下駄箱上に見えるのは、使われたコテなどの左官道具。(白龍は四神(しじん)の白虎に通じます。西を守ります)】

 南側の雨端柱(あまはじばしら)を支える礎石にはそれぞれ川、海、森を守るカエル、カメ、フクロウが彫ってあります。
 つまり、彫り物(礎石)、塗り物(鏝絵)、やき物(鬼瓦)の技がすべて揃いました。しかも全部に意味があります。

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【残るは東の守護神。浴室の東側壁に青龍を入れる。】

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【黄龍は中央に鎮座。これは心柱が受け持ちます。東西南北と中央に合わせて5龍。】

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【柱を支える礎石に自然の監視役、カエル、カメ、フクロウを形どりました。】

 人は若いころ、夢を語ります。しかし、ある程度年を重ねると、人生とは何か?と考えるようになります。夢を達成した人も、しなかった人も・・・。
 あとの人生を考えるからです。
 日本は経済社会なのでお金がないと現実には生きていけません。しかし、お金の価値が通用しないところなどでは、お金は無意味です。
 幸せの度合いをお金がたくさんあることと勘違いしている人が増えました。情けないことです。

 意のままにならない自然と接触する機会が多く、自然の摂理に沿って暮らすことが、いかに大切なことか。日本の文化には、価値観や人生観を見直すきっかけが散りばめられています。
 自然の化身である水神さまやお地蔵さま、龍神さま、火の神様などを大切にする気持ちを日本に残すため、淡々と設計の中に取り込んでいきたいと存じます。
posted by 塾長 at 18:57| 建築