2021年08月18日

土佐和紙・壁紙 「住まいる」ニュースに紹介されました。

いつもお世話になっている土佐和紙のメーカーである(有)ハウスシステムさんが当設計事務所を紹介してくれました。ありがたい話です。

先日は壁紙としてではなく、曲がりのある梁「海老虹梁」や反りのある「破風板」の原寸を描くのに必要になった和紙を手当てしてくれました。

これまでも自然素材であるコウゾやミツマタなどを使った手漉きの和紙を購入させていただいています。

直接お会いしたことはありませんが、日本の文化をともに継承、啓発していく者として物言わずとも心は通じていると確信しています。

ハウスシステム様にはご紹介いただき、感謝申し上げます。

ニュースの記事は下記の通りです。

http://www.tosawashi.com/smile/index.html

今回は壁紙ではなく、原寸型紙に使わせていただきました。
鉛筆や墨の付きがよく、丈夫で変形しないので伝統木造住宅の型取りには打って付けです。新しい土佐和紙にの使い方かもしれません。
21日、28日のイベントで紹介する予定です。

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【破風板の反りを原寸板から原寸紙に書き写したもの】

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【型紙を切り取って熊本まで送り、製材所はこの反りに合わせてヒノキ材を無駄なく厳選した。】

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【海老虹梁も同様。設計した曲がりに合わせて棟梁が加工する。和紙は重宝!】

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【伝統構法の象徴「マス組」。これも土佐和紙に原寸を描いた】

posted by 塾長 at 18:45| 建築

2021年08月16日

頑張っている研修生。

大工さんの応援と研修を兼ねて元「球磨工業高校伝統建築科」卒業の同級生が3人、来てくれています。それぞれ専攻科在籍の上地輝星くん(18歳・竹富町西表島出身)、久保田維くん(19歳・熊本県出身)京都美術工芸大学工芸学部建築学科1年((19歳・熊本県出身)、畑早和くん(20歳・大分大学理工学部創生工学科建築学コース1年・福井県越前市粟田部町出身)の3名です。

それぞれ卒業後の進路は異なるようですが共通するのは伝統建築をこよなく愛していることです。

現在、墨付け・切り込み中の作業場を本拠地に、実務を勉強中ですが滞在中に中村家住宅の見学やイベントへの参加、琉球大学での継ぎ手強度実験などに参加予定です。

昨日、第12代の中村家当主にご協力いただき、国の重要指定文化財である「中村家住宅」を見学しました。

21日と28日開催する我が家(環境教育施設ぬちゆるやー)でのイベントにも参加協力してもらう予定です。
当初は自炊を条件としていましたが、仕事疲れもあるので、朝食のお味噌汁と晩ご飯のおかずは我が家で出すことにしました。普段11名家族なので今は14名家族プラス家畜・家きん。とても忙しい毎日ですが張り合いはあります。

さて今日は母校・熊工が甲子園で試合がありました駕、残念ながら長崎商業高校に負けてしまいました。ヒット数は同じなのに4−8。まぁ、試合中だけでも気持ちが熱くなったので感謝です。また、来年に期待です。

今月は新たに阿蘇から大工さんがもう1人見えます。夏休み中児童・生徒が在宅なので人口密度が高くなっていますが、我が家は4棟に分かれているので接触の機会は少なく、ほとんど半戸外なので感染の心配は少ないと思っています。

以下に関係の写真を添付いたします。

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【8月は家族の内3人が誕生日を迎えます。5日がこはづき(13歳)、12日が亜和(あや・19歳)、28日が万然(10歳)。】

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【8月12日は亜和の誕生日でしたが本人は千葉大学に通う長女に会うため沖縄にはいませんでした。急にその間に海水浴に行きたい!とコロナ禍で我慢しているその他のきょうだいたちから意見が出て、急きょ伊計島に出かけました。】

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【上から順に、中庭で配置や歴史茅葺きだったころは今の2倍屋根が高かった!、沖縄の住宅の代表的な間取りを説明、2番目:かまどのある台所(すすが家を守っていた)、3番目:フール(豚小屋跡・左から人糞が流れてくる)、4番目:かつては別棟だったよ、5番目:家を建てる前の台風対策(フクギの防風林、道路より低い敷地、大雨時の排水や非常時の水の確保など、離れ(あさぎ・母屋との化粧材の違いなど)の説明中】

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【実務中の研修生のメンバー】

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【おっと!車の中にナナフシがいました。いつの間に・・・。ナナフシの名の由来は足や頭が7つに分かれているからと思っていました。どうも尻尾が7段(7節)に分かれているからのようです。沖縄でしか見たことがなかった昆虫ですがかわいいです。我が家にはたくさんいます。】

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【お盆も過ぎました。ベランダから赤とんぼが見えます。もう秋ですね。】
posted by 塾長 at 19:36| 教育・子育て

2021年07月28日

イベントのご案内

東京オリンピック。開催には賛否両論ありましたが、とりあえずスタート。毎日、生のドラマが生まれ、そのたびに感動を呼んでいます。
これまでこの日を目標に頑張ってきたアスリートたちのことを考えたら、やはりコロナ禍のなかでも開催すべきだったと思います。開催に反対社説を掲載した朝日新聞社が主催する高校野球地方大会に入場料を取って観客を入れるのは、解(げ)せません。甲子園でも2000名入れると言っています。中止と言っていた政党や議員はどうでしょうか?結構、感動に浸ったり、メダルに行き着くたび喜んでいるのではないかと察します。

アスリートとっては勝っても負けてもいい。オリンピックという土俵に上がることができれば満足できるのではないかと思います。

さて我が母校「熊工」が高校野球で22回目の甲子園行きの切符を手に入れたようです。オリンピックと同じで、どうしても自分が育った国や県、母校は気になるものです。決勝戦の相手は、先妻との長男の出身校・熊本北高校でした。次男も私と同じ熊本工業高校の出身なので、親子、兄弟対決になりましたが、その当たりはお互いにエールを送リ、「いい試合」に期待しよう、という共通認識を事前にメールで確認しました。

熊工は甲子園で優勝したことはありませんが、準優勝は3回しています。松山商業戦の優勝決定戦では「奇跡の返球」で負けましたが、オリンピックと同様、スポーツの世界でも予想だにしない出来事が名勝負として語り継がれることもあります。

さてさて、沖縄県はコロナ禍が一層深まり、家庭も職場も大変ですが、「ノーリスク」はあり得ません。順風満帆の安定した人生や職場などありません。昨日はいつもお世話になっている大山タタミ店の創業者である大山さんが74歳でこの世を去りました。急な知らせでしたが、告別式に行ってきました。何があるか分かりません。・・・合掌。

子育ても一緒です。生まれてから亡くなるまで病気や事故、事件などに合わないなどという保証はありません。夢物語です。結婚する前から夫婦で覚悟しなければなりません。
人生では必ずや、なにかの障がいにはぶつかりますが、問題はそのときどのような対応をするかです。一人で解決できないときは知人・友人や家族に相談したりしますが、最後は自分自身の考えで判断するしかありません。そのためには多くの経験を重ねることだと思っています。
常に思うことは、他人(ひと)の3倍気づき、5倍動くことです。毎日ほぼ11時前後に就寝し、翌朝3時前から活動しています。早朝、家族で家の周りの掃除や家畜・家きんの世話をするとさまざまな出会いがあって刺激的です。汗もびっしょりかきます。人生での迷いを早朝の活動で解決策のヒントをもらうこともあります。

これまで子ども時代の人格形成のために林間学校を開催してきました。一方で伝統構法による木造住宅の技術とそこに秘められた日本人の価値観・自然観などを啓発してきました。
今回両方を合体させたイベントを開催します。

どうぞお気軽にご参加下さい。

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【新聞より先に公告します。コロナ対策を十分する予定です。】

沖縄は連日300人を超す感染者数です。沖縄県もちゃんと対策した飲食店は10時まで営業許可を出すとか、那覇空港や港では無料で抗体検査し、陰性だったら証明書を出すなど、規制や自粛ばかりを言わず、頑張っている人々には応援するなど両面から対策する方法もあると思います。一方的に押さえ込むことばかりなので今は自粛を求めてもどこ吹く風か・・・何も変わらない風景が続いています。】

最近の話題の一つに全勝優勝した白鵬の態度が問題視されています。
大相撲は日本の国技であり、神事でもあります。単に勝てばいいとか、強ければいいというスポーツではありません。
世界に進出した柔剣道と同じではありません。柔剣道も日本の文化を象徴していますが、同じではありません。大相撲の本場所は国内で開催し、力士には「地位」があります。特に横綱はそれなりの振る舞いをしなければなりません。

残念ながら白鵬はその器ではありません。先場所、特俵まで下がって仕切った大関・正代との一番や大関・照ノ富士にプロレス並みの張り手やエルボーを喰らわせ、勝ったらガッツポーズ・・・。喜びを表に出さなず負けた相手に配慮する謙虚さなど持ち合わせるのが横綱の条件です。

日本の伝統でいえば建築も相撲も同じこと。白鵬は後世に日本の伝統の何を残せるのだろうか?と思います。勝つためには手段を選ばないという考えは、日本の伝統にはなじまないと思います。
同様に現在、伝統的な建築を生業としている自分にも言えることです。建築を通して何を残したいのか!決して自然に強いだけの建物ではないはずです。
つつしみ深く生きることや優しさ、自然への感謝などどちらかと言えば心の問題と感じます。

日本の文化の中に存在する品位・品格、美しさ、思いやり、奥深さなど、日本の建築に秘めた伝統を遺(のこ)していきたいと思っています。

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【三ツ斗組(みつどぐみ)の寸法などを棟梁に自身で描いた原寸図を見せて説明しました。】

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【玄関の海老虹梁(えびこうりょう)の原寸形紙をヒノキ材に当てて寸法などをチェック中。やっぱり原寸型板を描いていて良かった。】

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【書き写した海老虹梁の原寸形紙通り切り込み中の中村棟梁。この後、来月から平虹梁とともに自宅(ぬちゆるやー)で彫刻する。彫刻には九州からの研修生3名も参加予定。】

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【切り込み風景。林間学校では、伝統的な継ぎ手を原寸大で製作する日程も入っています。ヒノキの香りを嗅(か)ぎながらの作業。結構楽しいですよ。】
posted by 塾長 at 21:41| 教育・子育て

2021年07月18日

GDPを吹っ飛ばせ!心柱・考!

中国が日本を抜いてGDPがP世界第2位になったといって日本が落ち込むことはありません。GDPは経済の指標。
世界での国民総生産が高いからといって、立派な国というのには違和感があります。国のレベルには社会福祉やインフラ整備、治安・自由度、そして民度があります。日本社会もそろそろ経済成長の競争から脱皮したらどうかと思います。

生産性を上げれば上げるほど人は働き、機械はフル回転、結果、人心は荒廃し、廃棄物が大量に出てきます。
どこかでだれかが止めなければ、悪循環が続きます。

我が家にはTVがないため、私はNHKラジオ深夜便をほぼ毎日聴いています。11時55分から始まりますが、私は午前3時から5時までをよく聴きます。かつての歌謡曲や先人の言葉をきくといろいろ考えさせられます。
昭和時代は戦後復興で高度経済成長を遂げていた時代。苦労はするけれど働けばお金をいただける時代でした。今と比べれば不便であったことが、歌や言葉で表現されているところもあります。
しかし反面、便利になればなるほど世の中は堕落しました。言葉や風俗は乱れ、人間中心・自己中心の人間が増えました。それらが原因となる事件・事故も増えました。

衣食住いずれも簡単便利で快適がキーワードになりました。沖縄の建築を通してみても、自然の脅威に強い鉄筋コンクリート造が多く、自然が遠のくばかりです。
ただ、この10年間で戸建ての住宅に関しては13.5%を占めるに至っていて、かつては5%台でしたが13.5%と、木造比率が245%も増えました。
しかし、名ばかりは「木造」ですが、実際は鉄筋コンクリートのような構造で、住まいに対する思いやりや職人に対する思いなどは希薄になりました。

現在私が設計・監理している建築中の木造2階建て住宅は延べ面積328.54uなので約100坪。これに塔屋(PH)付いているので、さらに大型に見えます。
今回も「宙に浮く心柱」があります。故伊藤忠太先生の書物では仏閣の五重塔はお釈迦様の塔婆(墓標)であって、心柱の下に仏舎利(実際は石英)を納めてある。現在よく言われる制振・免震を目的としていない、とのことです。

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【現在進行中の住宅の矩計図(かなばかりず)。心柱には力をかけない。心柱への思いはさまざま・・。】

後世(江戸時代)になって最初から心柱を鉄の鎖で吊る方法ができました。飛鳥の時代は木材を直角に切る鋸(のこ)がなかったため施工精度が悪く、土と一緒に葺く瓦が重いため建築後徐々に継ぎ手や仕口の隙間が縮まり建物全体に沈下が生じました。塔の屋根の頂点に相輪を立て、凝灰岩の路盤をその下に置くのでそれらを支える心柱も相当重くなります。心柱と周りの構造材はしっかりつながってはいませんが、心柱と周囲の構造材の沈下量が異なるた相輪を支える路盤の周辺から漏水し、心柱を通して雨水が浸透し心柱底部が腐食し、後の時代にその部分をカットしました。
だから後世の人はそれを見て「宙に浮く心柱」と感じました。

心柱と周り部材とは全部つながっているわけではありません。だけど一部つながっているので簡単には心柱は下がりません。

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【熊本・阿蘇高森産のヒノキの心柱用材。見付けはすべて無節の9mもの。】

ではどうして令和の世の中になっても、私が木造住宅に宙に浮く心柱を私が取り入れるかというと、
1、 手作りの加工技術を極め、慎重かつ大胆で細部にきめ細やかな大工仕事を文化として継続してもらいたい。
2、 生命体としての「木」に感謝し、造り手も住まい手も「木」に対して存分に思いやる心を持って欲しい。
ということです。
二次的には、心柱だけではなくすべての部材の継ぎ手や仕口を、規矩術を駆して、精度の高い柔構造の木造住宅を完成させること。
です。

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【製材所でおおよその断面(正八角形)で製材】

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【沖縄の作業場で棟梁が描いた心柱の原寸図】

沖縄県内の戸建て住宅はまだ13.5%の木造率ですが、この10年で2倍強となりました。全国では約50%の木造率で横ばいが続きます。(共同住宅やマンションは含みません)

台風が来れば揺れる、シロアリが飛び交うと床下が気になるなど心配もありますが、それは「自然」を身近に感じることであり、自然の脅威と畏敬の念を同時に感じることが出来ます。

RCや鉄骨造とはひと味違う伝統構法による木造住宅に住む人々が増えることで、自然との共生や思いやりの精神が広がり、穏やかで心優しい社会になることを願っています。

木材は循環素材。自然に戻らない化石材や化学材を使って快適便利な生活を送るより、少々作るときも維持するときも手数がいっても循環型の住まいと暮らしをすることは生産・廃棄エネルギーの軽減にもつながります。成長から循環へシフトするきっかけに、伝統的な住まい作りを取り入れる価値はあるように思います。

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【以前、新聞連載で書いた「宙に浮く心柱」の記事。この記事を持参されて、新築の設計相談が始まった現在進行中の住宅建設】
posted by 塾長 at 09:03| 教育・子育て

2021年07月09日

家への哲学

現在進行中の木造家屋建築は木材への墨付けや、墨付けに合わせた切り込み(刻み加工)が最盛期を迎えようとしています。

伝統的な木組みで設計しても墨付け・加工するのは大工さん。自分の思いを相手がしてくれるかどうかには、大工さんの理解や腕前、経験、心意気そして「哲学」が伝わらなければ達成しません。

昨日は技術以前の哲学的なところを直接大工さんたちに話してきました。それは「いざとなっても倒れない」という考えをいずれの取り合い箇所でも持ち合わせることです。

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【設計者と施工者(大工さん)とのコミュニケーションは大事。真面目に、時には笑いのでる会合。設計者の意図をしっかり伝えている。期待に応えてくれることを願うばかりです。】

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【西原町に陣取った作業場。さまざまな部材が揃いつつあります。】

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【墨付け、切り込み中。長い歴史の中で洗練された日本の伝統技術。最近はあらかじめ機械で加工するプレカットが主流。しかしプレカットでは伝統技術が継承できないばかりか、道具もすたれる。日本独自の木造加工・組み立て技術、伝統の建築美、したたかでしなやか、日本人の心と通じるところがある。】

「立派な家=強い家」という価値観が現在の住まい作りの主流のように感じます。しかし強い家は頑丈で動かないようにするため、木材には相性の悪い金物を多用して、鉄筋コンクリートに近い剛構造化しているようです。そこには長い歴史を持つ日本独自の木の文化は感じられません。

日本の住宅建築の構造は柔構造です。強いけれどしなやか。家に大きな力がかからなければ重力を勘案すれば、普通に建ち続けます。ところが地球の自然は時として人間の想像をはるかに超えるチカラがかかるときがあります。例えば地震力。

台湾や熊本、少し前になりますが阪神の地震の爪痕を見てきました。人間にとって地震は脅威です。「地震・雷・火事・おやじ」の一番目にあります。地殻が動くのですから天地の安定条件が総崩れです。

熊本地震の後、これまで設計・施工をした現場が気になり連絡をしたところ、震源地に近い阿蘇の旧長陽村や西原村に建てた住宅や印刷工場などの木造家屋は瓦等が多少動いたところはありましたが、大きな被害には至っていませんでした。

これらの経験のなかで培ったのは家の強さには硬軟がうまくかみ合わさっていなければならないと言うことです。
(薬師寺西塔を再建した故西岡常一棟梁は「柔構造」と呼ばず「軟構造」と表現されています。)

私はよく家の中央に心柱を入れた設計をします。直径60センチ以上の丸太柱を大黒柱としてデン!と構える方法と、逆に宙に浮かせて振り子のように地震の揺れを吸収する方法です。

基礎に定着させる大黒柱方式は、中央の柱が揺れても枝葉のように分かれて伸びる梁や桁は、外に離れるほど釘や金物を使わない仕口や継ぎ手で次第に振動が少なくなっていきます。(チカラの吸収)

一方、中央に浮かせる心柱方式は、周りが基礎に定着している柱が揺れても、全体に揺れが伝わらないように浮いた心柱で強大なチカラを逃がすやり方です。(チカラの分散)

水平・垂直・多角度から受ける強大な自然力を心柱が吸収・分散します。大事なことは心柱以外の数百、数千の仕口・継ぎ手もすべて柔(軟)構造になっていることです。
石川県の真脇遺跡からは約6,000年前のホゾ、富山県の桜町遺跡からは約4,000年前のホゾ穴が見つかっていて、約1,300年前の飛鳥時代に建った法隆寺五重塔に引き継がれ、心柱は柔構造の象徴として現代の超高層ビルや東京スカイツリーなどにも応用されています。

要するに自然に打ち勝つ人工物ではなく、少しでもチカラを揺れながら分散・吸収して和らげる手法です。これらは日本のもつ長い歴史の上で築き上げられ進化しています。

私はこれを巨大施設ではなく庶民の住宅で生かし、日本人のもつ自然との親和性と寛容で穏やかな暮らしを実感して欲しいと願って、日々邁進しております。

硬軟揃えた家は揺れながらもしたたか、かつ、しなやか。強さと弱さを互いに生かして長持ちする家づくりは、人間生活にも連動するように思います。

どちらか一方に偏るといざというときは崩れ落ちます。強大な自然力を逃がす、避ける、よけながら長寿を極めることは住まいも人間も同じこと。

家への哲学は私の人間哲学につながっています。

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【我が家の子どもたち。切り込み現場と一緒。常に掃除が大切。心まで磨く】
posted by 塾長 at 13:00| 教育・子育て

2021年06月25日

国じゅうこぞって・・・

国じゅうこぞって、オリンピック・パラリンピックを成功させよう!とはならない世相を残念に思います。

次期開催都市を「ト・キョウ!」と呼ばれて、国じゅう大喜びしたのはなんだったのだろうか?あれから会場の設計や建設が話題に上がり、「おもてなし」の言葉もはやりました。

ところが「コロナウイルスの感染」が世界を襲い、オリ・パラも1年延期を強いられました。やっとワクチンが開発され、世界中に今広がりつつあります。

私の投与は、1回目がやっと7月10日に予定できました。

しかし日本では感染がオリンピック・パラリンピックで広がるであろうと言うことで、中止や延期を求めている人々がたくさんいます。
分からないわけでもありません。しかし、「日本国中、一致団結、こぞってなんとか、がんばりましょう!」というメッセージはあまり聞こえてきません。

足をひっぱたり、マイナーなことをせず、右や左、与党も野党も関係なく、せっかく決まった世界のイベントを成功させるようにみんなで一丸となって協力はできないものかと考えてしまいます。

確かにオリンピックは規模が拡大し、商業的になったのは事実です。ただ、コロナの影響で観客数など全体的には規模が縮小されたので、かえって良かったかもしれません。

この日のために努力してきた選手の皆さんやスタッフも多いことかと思います。もう来月に控えた本番に向けて、ここはひとつ感動的なスポーツの祭典に期待したいと思っています。

さて、我が家の一コマをまたちょっとだけ披露します。

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【毎朝、家畜・家きんのための草刈りや道路掃除などを家族でしていますが、フッと見えた我が家の遠望です。森の中の住まいと言う感じです。右端が林間学校や講演会で使う学習棟、左端が母屋(おもや)です。】

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【三男(第10子)の心然(2歳)です。現在5人で墨付け・加工していますが、さらに熊本からの応援の大工さんや研修生(各地)、樋(熊本)や建具(宮崎県)の専門職人さんたちが我が家の学習棟に泊まる予定なので、掃除をしました。そのとき、高さ約2.3mの中2階への垂直階段(はしご)を上りはじめました。ドキドキ!】

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【最後は腕力で無事到達しました。ハラハラ・・・。】

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【その心然(しんねん)が、ほぼ寝たきりの次男(第7子)の万然(ばんねん・9歳・重度障がい児)がうつ伏せになっているのに気付き、仰向けにしようと動きました。】

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【約20キログラムになった体重をもろともせず、体を寄せてひっくり返そうとします。】

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【無事、仰向けにできました。】

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【最後に足を揃えようとしています。(写真は動画より)】

我が家も長女は現在、千葉大学へ進学して家から独り立ちしているので、同居家族は現在11名。押し合いへし合いしながら暮らしています。

人生、苦難はつきものですが、性別、年齢、性格、昼間の環境は違っていても、いざとなったら力を発揮して乗り越えていかなければなりません。
オリンピック・パラリンピックも同様です。

心配ばかりしていてもキリがありません。困難は承知で正面から向かって行きたいものです。
posted by 塾長 at 23:56| 教育・子育て

2021年06月20日

「71歳」・・・お気兼ねなく!

沖縄は梅雨前線の影響で近頃は雨が続きます。例年ならもう梅雨は明けるころですが昨日も今日も雨です。雨が降ってくれないと、生きものは生きていけないのでありがたいではあります。

私たちが管理している湧水地・タチガーの池には蕩々(とうとう)と湧き水が落ち込みます。側溝に流れ込んだ湧き水を一部水車小屋の下の池に通してトウギョ(台湾金魚)や中頭(なかがみ)メダカ、金魚(アカ)を飼っています。池を通った水はまた側溝に返します。池にはアメンボやトンボ、竹の樋(とい)から池に通じるコンクリートを斫った(はつった)溝(水路)には小鳥が水浴びにやってきます。

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【かゆみ止めやできものには、タチガー下の農業用水のタンク近くに自生するドクダミを塗ります。時々、野生のドクダミ草の葉をいただきます。よく見ると、「ナナフシ」がいました。ばい菌が入って腫(は)れたところを薬で治すのではなく、毒を中から出す働きがある「ドクダミ」は、熊本在住の幼少のころからお袋が使っていました。】

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【タチガー池の周囲から始まる朝の道路清掃。コンクリートのカルシウムを吸収するため一晩でタニシやカタツムリが数千匹周りの山から道路に出てくるので、車が行き来するとひかれて死んでしまいます。そこで早朝から毎日家族で数百メートル掃き掃除をして道路端まで戻しています。毎日その繰り返しです。しかし、気持ちは爽快です。】

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【ドクダミの葉は清流で洗わせてもらいます。カタツムリの糞が残っています。】

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【清掃後に池の脇に私が建立した「ほこら地蔵」さんにお花を上げます。清掃のあと顔や手を洗うと夏は冷たく、冬は暖かく感じる天然の地下水に接することが出来ます。喉(のど)がかれているときは飲んだりします。安全な地下水に感謝です。】

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【裏山には馬や山羊(やぎ)、犬を散歩させます。今日は「カバ」ではないかと錯覚するほど大きくなったイノブタの「チョ子」が自分で掘った穴で水浴びをしていました。この水を飲むのですから、免疫力はすごいな!と思います。】

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【家でお風呂に入るとき、柱にアブラゼミが入っていました。以前にもアカショービンが入っていたことがあります。これがいわゆる「半自然」の関係。自然を排除することなく、人の住む住宅と自然との境界線があいまい。住宅で言えば縁側。外とも内ともいえない空間。自然を支配する西洋的な思想ではなかなか考えられない。渡り廊下とともに自然との境目がはっきりしていないお風呂場です。浴槽につかりながら窓から見えるお月様がきれいでした。】

さて昨日は満70歳の誕生日でした。母親のおなかの中にいた時間を勘案する数え年だと71歳。従って「古希」の祝いは昨年、朴然の担任だった知花先生と中学校の校長、教頭先生と一緒にお祝いをしました。
だから今年は普通の誕生祝いです。

しかし、節目とあって今回は思わぬ家族からのプレゼントがありました。

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【千葉大学教育学部に通っている長女からはビールの詰め合わせが届きました(多分、父の日と誕生日を合わせたプレゼント)。僕の好きな恵比寿ビールがちゃんと入っています。彼女には一円も仕送りしたことがありません。バイトと学業、部活(合気道)を三立しています。親孝行です。しかし、無理をしないようにして欲しいと思っています。】

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【第七子(障がいのある万然・ばんねん)、八子(小3)、九子(保育園年少組)、十子(2歳)からは手書きのメッセージとめがねケースを受け取りました。4.5畳の茶の間には、いつ作ったのか広告紙をつないだ飾り付けがされていました。ありがとね!】

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【社会人(大工見習い)になった次女(亜和・あや)からは似顔絵ケーキ。】

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【家族で作ったケーキもありました。誰の誕生日でもバースデーケーキは消化が悪いので食べるのは遠慮していますが、昨日は少しいただきました。感謝!】

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【普段もお風呂上がりにはこの二人が競って肩たたきをしてくれますが、昨晩は誕生日バージョンで丁寧でした。第九子の「わかみこ」は「頭たたき」が上手です。モノではなく、このような心をこもったプレゼントもありがたいと思います。】

文章のはじめに「思わぬ家族からのプレゼント」があると書きました。実は形のあるプレゼントではなくこのブログには投稿できない「動画」です。次女と長男が知らない間に「誕生日メッセージビデオ」を制作していました。アップを試行しましたが不可でした。(ブログ記事で見られないのが残念!!)

さて、先日到着した破風板(はふいた)。屋根の反りに合わせた曲がりのヒノキ材は早々には揃いません。輸送時に傷が付かないよう木裏を外にして運ばれてきましたが、実際見える木表がどうなっているのか気になって作業場に行きました。

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【中を少しだけ開いたらヒノキの香りとともに美しい節のない表面が見て取れました。】

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【この際と思い、広いところに出して曲がり具合を確認することにしました。事前に原寸図から写した紙図を棟梁に作ってもらい、製材所に送っていました。
木材と一緒に返ってきたので、その原寸の紙を送られてきたヒノキ材に当ててみました。なんとかギリギリ使えそうです。しかし最近は規格化・機械化の波が木造住宅の世界にも浸透してきて、流通するのは直材ばかり。曲がり材を探すのに苦労する時代なのです。しかもこれだけ(長さが6mと7.5m、厚みが45oで幅500o以上、無節・乾燥材)の条件をつければ早々には揃いません。】

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毎朝の道路掃除から始まる我が家。社会人になった次女も自分の仕事(清掃・エサ上げ)をして出かけます。朝のエサ上げ・草刈りで人間以外の生きものの気持ちを察し、野生の生きものと出会い、土や水に直接接し、正座をして食事をいただくのが毎日のスタートです。

つい最近、新しく外壁を下見板(ヒノキ)で囲う仕事を契約しました。それまではサイディングの外装の家(他社・設計施工)でした。見た目が大きく変化するとは思いますが、それ以上に生きものである「木」で覆われた家に帰ることで家族に安堵感や感性が深まることに期待しています。

また8月はじめごろ、伝統構法に技術や木の文化、日本人の暮らしなどについて通所方式の林間学校を開催しようかと考えています。
新聞告知以前にこのブログで告知します。

生年月日からは71歳でしょうが、私自身はずっと挑戦し続けているので「青年」の気持ちです。どちらかというと夢多き「少年」です。仕事もプライベイトもこの姿勢で向かいますので、どうぞお気兼ねなくお声かけ下さい!
posted by 塾長 at 07:16| 教育・子育て

2021年06月14日

ヒノキ材 第2便到着!

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【現場近くの工事用駐車場に着いたトレーラー。今回は作業場のようにフォークリフトがないのでクレーンで降ろす。したがって、前回のような屋根付きで横に扉が広がる「ウイング型」ではなくクレーンで吊れるるよう幌かけのトレーラーにした。】

現在進行中の現場にヒノキ材の第2便が到着しました。これで40フィート(長さ約12m)のトレーラーで3台分が到着したことになり、あと杉材1台、ヒノキ材1台残っています。

今回は工事現場近くの臨時駐車場に足場材で木材置き場を先行して作っていたので、そちらに一旦降ろし、その後内部に使う材料は別のトレーラーやトラックに分けて屋内作業場に移動することにしました。

今回は玄関柱や破風板、丸桁(がぎょう)や海老虹梁、破風板などの役ものも運ばれてきています。

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【屋根の反りに合わせた曲がりのある破風板も到着。破風板は作業場で製作された原寸図にあわせて曲がったヒノキ材をさがし等級(木表が無節)を考えて製材した7.5m、6m、3.6mもの。】

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【一旦、全部の木材を降ろし、中型トレーラー、3トン車、2トン車に分散して加工する作業場に運んだ。】

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【住宅の外の部分に使う木材も沖縄は日差しが強いので養生した。ブルーシートで閉じ込めるとカビが生えるので下と横は開放。今回の現場で使う木材は約150立方メートル。その1/5の30立方メートルだが、広げるとまるで製材所の木材置き場に見える】

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【同じ6月12日、近くの現場では玄関の階段側壁のコンクリートを打設した。他の基礎はすでに完了。玄関の階段は上から4段まではスラブとして持ち出し、今回の階段は下の地盤から盛り土で作る。従って構造上は別になるのでつなぎ目はエキスパンジョイントで揺れの違いを吸収することにした。】

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【軒瓦の巴(ともえ)に家紋を入れたい、との要望で「金型(かながた)」を作り粘土でできたサンプルが送られてきた。右がお願いした家紋の写真、左がサンプル。上等!一発承認!】


さて、梅雨とはいえ合間の沖縄の日差しは強く、土曜日は一日じゅう外にいたので体力を消耗しました。炎天下にただ立っているだけでも汗がひた走りました。

家では恒例の梅酒や梅干しづくりを家族でしました。今年は我が家の梅の木にはあまり実がついていないので愛媛県内の農家から20s取りました。梅も生きものなので発注するときは「賭け」です。モノによっては腐っている梅が数多く入っているときもあります。

しかし今回届いた梅は絶品でした。1個の不良品もありませんでした。しかも大小混みで注文したのに、ほとんどが大玉で果肉も厚く満足しています。

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【第10子の心然(2歳)も親の見よう見まねで実についた「へた」を「つまようじ」で取っています。】

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【ちょっと目を離すと案の定「つまみ食い」。はじめての青梅の味は酸っぱかったようです。】

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【梅酒を32リットル分キープ。これから2年ほど待つことになります。人生、待つことも大事です。おととしの分は全部先週飲み干したので、今日から昨年出来た分をちびちび飲むことにします。
梅干しづくりも同時スタートしました。我が家では梅干しはいくらあっても足りません。昨日の昼食のソーメンのだしにも隠し味で入れました。自分で言っては難ですが、僕の作っただしは家族内では大人気です?!。】
posted by 塾長 at 07:42| 教育・子育て

2021年05月30日

カエルの合唱・赤い道・・

やっと梅雨らしく毎日雨が続きます。

どこにいたのだろう?雨の降る前と雨が降り出すとカエルが一斉に合唱開始。10数年前、人吉市矢岳町にクローズドシステムの実証のため移転した時も、ものすごいカエルの合唱を聞きました。

夜外に出て「エイッ!」と両足飛び跳ねると、その振動が伝わるのかうるさいくらいのカエルの合唱がピタリと止まり、しばらくしてまた始まるという現象を経験しました。
土を通した一体感が「自然」を感じさせてくれました。

側溝掃除を1週間に1回程度家族でしますが、側溝の中にモクズガニの子どもを見つけました。夕暮れのあと、舞っている蛍も子どもが見付けました。
そんな時、突然の宅急便。中を見るとトウモロコシ。送り主は中村棟梁の奥さん。ご出身の宮崎県西都市はトウモロコシは特産だとは知りませんでした。
さっそく塩湯でゆがいて家族でいただきました。その後もバター焼きやサラダに入れておいしくいただきました。ありがとうございました。
季節を感じる日々が続いています。

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【モクズガニは裏山の石灰岩から湧き出るタチガーの地下水から、北谷町内を流れる白比川、東シナ海を回遊し産卵のため戻ってきます。今度見るときは大きくなっていることでしょう。】

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【季節を感じるのは他にもあります。今年は数回発生しました。「シロアリの大群」。家族は慣れているのですぐに明かりを消します。9時ころになると、どこかに消えていきます。初夏の風物詩です。シロアリは大事な分解者。木造の家以外で活躍してほしいものです】

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【初めて見るトウモロコシに見入る第10子(3男)の心然(しんねん)】

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【トウモロコシパワーのお陰か週末の馬糞運び・堆肥づくりには第3世代の幼児たちが活躍しました。】

さて一方では困った現象も・・・。
このところ車に赤い斑点がいっぱい着くので何でだろう?と思っていました。報道によると「アカギ」の木にヒメヨコバイの仲間である「コロアナ アーキュアータ」が繁殖し、その排泄物が付着しているようです。
なんとなく名前が「コロナ」に似ています。初確認も中国。

アカギは沖縄の街路樹を始め、家庭や公園などに使われている他、県内の至る所に自生しています。「アカギ」はその名の通り、幹が赤い。大木になって、人間には緑陰空間を作ってくれますが、折れやすく落ち葉の掃除は大変です。

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【車に付着した赤い斑点。洗車しても取れません。】

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【妻は通勤用に買った車が汚れるので、アカギの下にシートを張って車を保護しました。見ると周りのスロープは「赤」に染まっています。】

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【「障がいをもった万然(ばんねん)の機能改善を祈って台風で倒木したアカギが再生してきたので「万然の木」と銘打っていますがその周辺の道の一部は赤くなっています。】

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【こいのぼりの周りにもアカギの木はあります。他の緑と異なることが分かります。】

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【裏山のイノシシの広場。中央に育つアカギは「チョコ」の休憩所になりますが、ここも害虫に侵されていました。葉っぱが赤になって落葉します。解決方法は選定するか、薬液注入しかないと言われています。】

仕事の方では大工見習いの次女が作業場で頑張っています。中村棟梁の指導のもと、以外と早めに任されているようです。

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【職場に入ってまだ2ヶ月。徐々に慣れてきたようです。がんばれ!新米大工さん!】

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【宙に浮く心柱を4方45度から支えるヒノキの隅梁。金輪継ぎで長さ11mにして腹を天に向けて心柱を突っ張る。下は棟梁が自ら製作したカンナ。】

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【作業で出たカンナくずやのこくずは現場近くの酪農家(乳牛飼育)に引き取ってもらう。酪農家は牛の糞尿に混ぜて堆肥を作る。建設行為がリサイクルにも貢献できる。】

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【空にはオスプレイ。最近は低空飛行が多い。これも中国の侵攻の対抗手段のひとつか?アメリカはかつての敵、今は友。コロナ渦でも日本の防衛に寄与するオスプレイに向かって軒先のベランダから手を合わせて感謝している。】

毎日、家族間の会話は限りなく続きます。なんで中学校のプール授業が男女混合になったのだろう?日本一の感染率となった沖縄県のコロナ対策の乏しさ、小児虐待や少年犯罪・・。

それでも他国に比べて戦争が少ない(大きな外国との戦争は先の大東亜戦争くらい、あとは内戦)日本。なぜだろうと考えると変化のある四季、島国、天皇の存在などで穏やかな国民生活が永く保たれたからだろうと思います。

そして身近にある「日本の豊かな自然」と「自然との共生」、忘れたころに発生する「自然災害」によって心が洗われるかだと思います。日本人の心の原点に戻るから、安定した社会で文化が育つのだろうと思っています。ただ最近は自然支配、自然との隔離、身勝手な人間中心主義が横行していますが・・・。

追伸

普段の土日は部活や仕事などで2〜3人抜けますが、今日は珍しく在沖の家族11名全員が揃いました。そこで懸案の車の赤色斑点の汚れを取ることにしました。用意したのは「スコッチブライトスポンジ」。

これまで洗車場を使ったり、タワシ、洗剤などで洗ってみましたが、アカギに来る「コロアナ アーキュアータ」という虫の排泄物は車にへばりついて取れませんでした。

今朝、全員でこのきめの細かいスポンジで手洗いしたら取れました。現在この上にワックスがけを施しています。どうなることか?しかしとりあえず無数の赤い斑点は消えましたので、参考までにお知らせいたします。

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posted by 塾長 at 05:11| 教育・子育て

2021年04月28日

中国の脅威

沖縄に住んでいると以前住んでいた熊本とは異なり、安全保障問題を身近に感じます。購読中の八重山日報本土版には毎日中国の海警局の公船が何雙、接続水域に入った、領海侵犯したと報道しています。尖閣列島を公然と中国の領土を証明するかのように地形図や海図、歴史書などを公表したりしています。

昨今の中国の態度を見ていると日本に手を出させるように挑発しているのが分かります。米軍基地があるから抑止されていますが、いなければアッという間に奪われるのは目に見えています。
その後は台湾、沖縄が狙われることでしょう。

中国共産党の非道なやり方はウイグルや香港などの例を見るにつけ、恐ろしい人権侵害の常態化です。自国民の人権を奪い命まで搾取する国がすぐ近くにいることを思うと不安が募ります。また、人権侵害にあっている多くの方々をどうして国連が守れないのか、国連の無力さを思い知らされます。

国内は野党も報道関係もスキャンダルや何でも反対のオンパレードで、実にくだらない。政府の悪口ばかりで武漢ウイルス対応に国を挙げて対応しようという姿勢が全く見えません。

我が家にはテレビはありませんが、たまに車に付いている小型TVをみると、無責任なコメンテーターが行政批判、バラエティーに至っては平和ぼけと言われてもしようがないほどの低俗番組を各局が競って流していました。

一方では旭川市の女子中学生がいじめで零下17度の川に飛び込まされ後自殺した悲惨な事件が発生しました。これは氷山の一角でしょう。全国にはいじめや虐待でつらい目に遭っている人たちがたくさんいると思います。

自己中心、人間中心の価値観が戦後の日本にはびこっています。今の日本はまたまた高学歴時代になりましたが、世の中で大切なことは学歴ではなく自分以外の命やモノに対して優しく出来るかどうか、お金だけではなく人が困っているときどうやって手を差し伸べられるかではないかと思います。

日本人は義理や人情で生きてきました。最近は打算が多いような気がします。大きなことは言えませんが、せめて我が家では日本人の心を継承していきたいと思います。

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【日本の伝統建築技術を沖縄でもつなぐための木造住宅を設計しています。これは大工さんの描いた原寸図を確認しているところ。屋根の反り具合を3度にわたってやり直した後の確認です。】

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【私の描いた図面から大工棟梁の中村さんが各通りの架構図を書いています。30通り分を書いています。】

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【作業場横の木材置き場の空き地で第10子の「心然」(2歳)がバギーのストッパーを外し、第7子の「万然(ばんねん)」を押しています。】

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【ヒノキは熊本から送られてきました。全体で150立方メートル以上木材を使います。その内の5分の1です。梁に使うヒノキの丸太はなるべく曲がった木をお願いしました。今はまっすぐな木が主流で、曲がった木はチップになるとか?自然の木の使い方を誤っていると思います。】

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【宮大工見習いで社会に入った次女の亜和(あや)。第2の木材置き場を糸満市に作り、荷下ろしをしたときクレーン車に合図をしているようす。(上)木材の検収(中)。丸太の皮むき作業中(下)】

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【現場のようす。型枠入れと配筋状況。基礎を見るだけでも複雑で難しい現場です。】

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【新社会人になったあやに続くように、25日妻が新古車を購入しました。1台では第9子の幼稚園児(わかみこ)と第7子の特別支援学校児の万然の送迎と私の仕事が時間的にかぶるからです。彼女はいずれにしろ11月から郵便局に職場復帰することを考えると必要不可欠な選択でした。これで草刈り用の軽のボンゴと合わせて4台になります。税金や保険料がたくさんかかりそうです。】

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【最近は現場や作業場、自宅での施工図描き、他の施工図のチェック・承認、専門職の見積り・査定・発注、打ち合わせ、私的には「さい帯血による再生医療の制度利用」などをスタートさせたのでオーバーワーク気味です。設計監理以外の仕事もたくさんあります。なんとか連休まで体と心を持たせたいと思っています。家の草花に集まるアゲハチョウやオオゴマダラなどの蝶の来訪に心を癒やされます。】
posted by 塾長 at 20:07| 建築